第38話
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「ふふっ、よっぽど姫様から信頼されてるんだね。」
「うふふ、さすがリィンお兄さん自慢のエリゼお姉さんね。」
「……しかし皇女様、さすがのオーラかも。」
「うん、さすが皇族の象徴たる”紅”の衣装がお似合いだな。」
「むむ、パトリックのヤツがちょっと羨ましくなってきたぞ。」
フィーの意見にラウラは頷き、マキアスは若干悔しそうな表情をした。
「よし―――ここは大丈夫だ。手早くランチを取って各街区の巡回を再開しよう。」
「ん。」
「うーん、このまま何事もなく終わるといいんだけど……」
その後昼食を取ったリィン達は再び巡回を再開したが特に何も起こらず、一端通行規制されていたドライケルス広場に向かって再び巡回すると意外な人物達を見つけた。
〜ガルニエ地区・ドライケルス広場〜
「トワ会長……!アンゼリカ先輩も……」
リィンは驚きの表情でトワとアンゼリカに近づいた。
「あ〜っ、リィン君たちだ!」
「おっと……これは奇遇じゃないか。」
「ハーシェル生徒会長……」
「アンゼリカ先輩も……珍しい場所でお会いする。」
「フッ、これも女神の巡り合わせというものだね。ラウラ君、フィー君とレン君もよかったら私と一緒に―――」
アンゼリカはラウラ達女性陣を誘おうとしたが
「いえ、実習中の身ですので。」
「そゆこと。」
「うふふ、空気を読んでから誘うようにしてね、アンゼリカお姉さん♪」
「ガックシ……」
女性陣達から断りの答えを聞くと残念そうな表情で肩を落とした。
(先輩も懲りないな……)
(あはは……噂どおりの人みたいだね。)
アンゼリカの様子を見たリィンは呆れ、エリオットは苦笑していた。
「そういえば、導力バイクでトリスタから来たんですか?」
その時リィンは二人の背後にある導力バイクに気付いて尋ねた。
「あはは、アンちゃんの運転、激しいから大変だったけど。は〜、でもお祭りはいいよね〜。これでテロリストの心配がなければ言うことはないんだろうけど……」
「ど、どうしてそれを―――」
トワがテロリストの存在を知っている事にマキアスは驚いてトワたちを見つめた。
「そうだったんですか……」
「何やら見えないところでお世話になっているようですね。」
「感謝。」
「えへへ、別に大したことはやってないんだけど……」
リィン達に尊敬の眼差しで見つめられたトワは恥ずかしそうな表情で答えた。
「おや、細かい手続きや書類作成も手伝っているんじゃなかったかい?サボリがちなサラ教官に代わって各方面への連絡もしているそうだし。」
「そ、そうな
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