新暦78年
memory:19 友達は師匠
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成した影のゴーレム」
コロナから聞いたことあるけど、その師匠ってどんな人なんだろ?
「でも、これでセインが言ってた私たちにとってのいいことってわかった気がする」
「え? でも私コロナの師匠のこと……」
「大丈夫だよ」
「え?」
「私の師匠のことヴィヴィオも絶対に知ってるはずだから!」
「え? え?」
「クスッ、早く行こっヴィヴィオ」
「え? ちょ、ちょっと待ってよコロナ!?」
コロナの師匠のことを私も知ってる?
それっていったいどういうこと?
訳もわからないままコロナに手を引かれて中庭に向かった。
-side end-
-side 悠莉-
「あちゃー、見つかっちゃったか」
黒ウサギがヴィヴィオを目を合わせてしまったのでイクスの部屋から引かせた。
「コロナは私の黒ウサギを何度も見たことあるし、すぐに私だってわかっちゃうよなー。……ん? 帰って来たか。ウーヌス、ドゥオ、トレースおかえり」
帰ってきた黒ウサギたちに労いの言葉をかける。
すると、それぞれ頷いたり胸を張ったり照れたりと三者…もとい、三匹三様の動きをした。
その様子がおかしくてつい笑ってしまう。
「そういえばヴィヴィオ、私がコロナに魔法を教えてるってこと知ってたっけ?」
コロナが伝えてなかったら知らないだろうけど……何か忘れてる気がするんだよね。
なんか、こう…根本的なことを。
と、頭を捻ってるとヴィヴィオとコロナの声が聞こえてきた。
「……考えても仕方ないか。さてと、二人を案内してきてもらおうか。ウーヌス、ドゥオ、トレースお願い」
三匹は頷くと、ヴィヴィオとコロナの声がする方へと向かっていった。
-side end-
-side ヴィヴィオ-
「中庭に来てみたけど……」
「誰もいない?」
おっかしいなー、セインがここにいるって言ってたのに。
辺りを見渡してもコロナの師匠らしき人は見当たらない。
隣のコロナに目を向けてみるとうずうずしながら見渡している。
そんなに楽しみなのかな?
そんな時、近くからカサカサと音が聞こえた。
その音の方を見てみると黒いウサギが草木の間から頭を出してキョロキョロしていた。
あれって…さっきのウサギだ。あ、こっちに気づいたって……ええーっ!?
「あのウサギって三匹もいたのー!?」
黒ウサギたちは私とコロナを見つけるとダッシュでやって来た。
その黒ウサギたちを見たコロナはもしかしてといった表情で話しかけた。
「もしかして…ウヌースとドゥオとトレース、なの?」
それに頷く黒ウサギたち。
コロナは顔を輝かせ抱きついた。
「みんな久しぶり! 元気だった?」
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