壁ドッヂボール
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ポカポカ叩かれている。でも仕方ないじゃん?なんか圧力すごかったんだもん・・・押されてしまうのだって無理ないよね?
「いいから早くどけよ・・・」
「こんな時までお尻触らないでよソフィア」
「えへへ♪ごめんごめん」
一番下になっているのは俺なのだが、レオンとウェンディも苦しいのは同じなようで、一番上で下敷きにされてるメンバーのお尻を擦っていたソフィアにそう言っていた。
「クッ・・・シリルのせいでひどい目にあった・・・」
「ごめんてば」
腰を押さえながらレオンが俺に愚痴をぶつけてくる。俺はすでに並んでいるチームの間の指定された位置に並びながら、四人に手を合わせて謝罪していた。
『さぁ!!そしていよいよ予選一位通過チームの登場です!!』
その瞬間、先程の転倒で乱れかけていたチームの全員が一斉に同じ方向を向いた。俺たちだけではない。他のチームのメンバーたちも、まだ行進してきていない一位通過者たちが現れる場所へと視線を向けている。
「すごいね、みんな静かになっちゃったよ」
「まぁ、普通そうなるよね」
観客たちを除いたこの場にいるメンバーは、さっきまでのざわついた空気から一転している。それだけ気になっているだろう・・・あの絵から【ルール】というお題を即答した人物たちを。
『一位通過チームはご存知の方も多いでしょう、この五人で構成されたチームです!!』
死角から姿を見せる五人組。若干距離が開いているため、シルエットしかわからないけど、五人とも俺たちよりも高い・・・かな?一人はちょっと微妙だけ・・・ど!?
「「「「はぁ!?」」」」
近付いてくるにつれて明らかになっていくその姿を見て、彼らのことをよく知っている俺たちは驚愕していた。だってこの人たちまで出てくるなんて、想像もつかなかったもん!!
『この街を代表する魔導士ギルド蛇姫の鱗と大魔闘演武で素晴らしい成績を残した人魚の踵連合チーム!!人魚の鱗だぁ!!』
厳密にいえば俺たちも蛇姫の鱗と人魚の踵の連合チームなんだろうけど、こちらはどちらかと言うとチビッ子軍団といった感じなんだけど、向こうは明らかに役者が揃っている。てか間違いなくおかしいだろあのチーム!!
「リオンくん!?」
「カグラさん!?」
「ユウカ!?」
「トビーさん!?」
「ミリアーナさん!?」
なぜこの面子で出ようと思ったのか疑問だけど、そんなこと言ったらうちもなぜソフィアを加えたとなってしまうので突っ込まない。
「なんでカグラさんとミリアーナさんがいるの!?」
ここは蛇姫の鱗がある街だから、当然の如く|人魚の踵《マーメ
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