壁ドッヂボール
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していたレオンに問い掛けられるが、残念なことに答えることができない。ソフィアが見せたのはほんの一瞬だったから、俺の動体視力でも捉えることができなかったんだ。でも、じゃあなんでシェリアには見えたのだろうか?本気の女子の力はそれぐらい高められるのかな?
「あれ?俺ソフィアにその写真渡したっけ?」
興奮している女子三名の元に根本的な原因のような人物が歩み寄っていく。彼が気になっているのは、シェリアが食い付いた一枚の写真。
「シェリアのためにギルドから持ってきたんだ」
「ふざけんなぁ!!」
どうやら、あの写真に写っているのはレオンだったらしい。誰が載っているのか気になったけど、レオンだったらシェリアが食い付いたのにも納得ができる。大方、この前人魚の踵の手伝いをした時の女装写真だろうなぁ・・・俺のパンチラを越える写真よりいいじゃないか、誰のせいかは言わないでおくけど!!
『続いて予選二位通過チーム!!』
レオンとソフィアが取っ組み合いになっていると、ようやく俺たちを呼ぶアナウンスが鳴り響く。
「ほら!!レオンの女装なら後でいっぱい見せてあげるから早く行こっ!!」
「水着ね!!水着!!」
「際どい奴がいい!!」
「誰が着るか」
周りを待たせるわけにはいかないので、レオンをだしにして他のメンバーを連れていく。ウェンディだけは釣ることができなかったけど、お願いしたら快く写真の鑑賞をやめてくれたし、いい子だな。
『二位で予選を抜けたのは小さき魔術師!!このチームは蛇姫の鱗に所属しているレオン、シェリア、シリル、ウェンディのチビッ子たちに、人魚の踵のソフィアが加わったチームとなっています!!今大会の優勝候補の一角と言っていいでしょう!!』
広場に姿を見せると、大歓声とともにチームの紹介がアナウンスされる。それを聞いた本戦出場者たちが一斉にこちらを振り向いたので、ビックリして立ち止まってしまう。
ガッ
「どわっ!!」
「はうっ!!」
「キャッ!!」
「ひゃっ!!」
「うわっ!!」
だが、先頭を歩いていた俺が止まってしまったのはいけなかった。真後ろをついてきていた四人が、俺に突っ込んで来てしまい、ドミノ倒しのように地面へと倒れ込んでしまう。
『あっと!!小さき魔術師まさかの転倒!!大丈夫でしょうか?』
何の前触れもなく倒れてしまったため心配する司会者。だが、これには観客も他のチームも思わず大爆笑。いまだに地面に伏せている俺たちは恥ずかしくて全員顔を真っ赤にしていた。
「シリル!!なんで立ち止まったの!?」
「睨み付けられたからつい・・・」
シェリアに頭を
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