3話 ルドマンさん
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落ちたらすごいことになりそうだという不安がよぎって身震いした。
こんなこと考えるのはやめよう…
リュゼ「ペッ」
ふいに、隣で兄さんがブドウの皮を吐き出した。
皮は海までまっすぐ落ちていった。
わぁお下品ですこと。
兄さんは「証拠隠滅」とか言ってどや顔して見せたけど僕は空を眺めていた。
すると唐突に威勢のいい掛け声が聞こえてきた。どうやら目的地についたようだ。
リュゼ「おっ、やっと美女来る?」
そういえば船はゴツイおじさんばっかりだったな。
夢もかけらもないなと、僕も少し思った。
僕は兄さんに手を引かれるままルドマンさんの部屋を後にした。
途中、船長にお父さんを呼んできなさいと言われたので兄さんが駆け足で僕たちの部屋に戻っていった。
それにしても、船員さんたちは威勢よく綱を引っ張り大変そうだ。
さっきの風呂場の人も悲しそうな顔で仕事している。
……ゴメンナサイ
戻ってきた兄さんは「覚えているか〜リュカ、俺たちのおうちはすぐそこだぜ〜二年ぶりだな」
と懐かしそうに語った。
4さいのときかぁ…あんまり記憶にないなぁ…
パパス「リュカ、リュゼそろそろ行くか?」
後ろからお父さんが声をかけてきた。
そのお父さんの後ろに、恰幅のいいいかにも金持ちそうなおじさんと黒髪、青髪の強気そうな少女と可憐で控えめそうな少女が見えた。
リュゼ「お父さん、あの人は?」
裾を引っ張って尋ねる
パパス「おや…船長、あの方はどちら様ですかな?」
船長「お、おお!ルドマン様。お待たせいたしました!」
おお、噂の…
リュゼ「わお、噂のルドマンさんか」
兄さんは小さく口笛を鳴らす。
すると強気そうな少女がルドマンさんたちを押しのけ勢いよく甲板にのぼってきた。
黒髪「おじさん、ジャマよ!」
そういってお父さんを押しのけると奥のルドマンさんの部屋へ駆け込んでいった。
リュゼ「…随分強気だなぁ」
たまんないねとか言って腕を組む。
一体どこからどこまでが兄さんのストライクゾーンなのか。
ルドマン「いやいや、娘が失礼しました旅のお方。」
ルドマンさんは軽くお辞儀して申し訳なさそうにそういった。
そこからルドマンさんは船長と話始めた。どうやら旅の帰りらしい。
ルドマン「そうそう、娘を紹介しよう。といっても一人は奥に行ってしまったが。」
そういうと横に退いた。
ルドマン「フローラや、こっちへ上がっておいで。」
フローラと言われた青髪の少女は船に上がろうと足を上げた。
…が、どうやらこの船は少女には高すぎたみたいだった。
パパス「どれ私が(リュゼ「どうぞ、手を取ってください」
お父さんを押しのけ紳
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