3話 ルドマンさん
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船長室の思い木のドアを開ける。
中には人のよさそうなふくよかな白い髭のおじさんが座っている横に、助手っぽいおじさんが座っていた。
船長は白い髭のひとかな?お金持ちっぽいし。
だらだら入口で考え事をしているとなんと、船長自ら僕に話しかけてきた。
船長「どうした坊や、こっちにこないのかい?」
それはつまりこっちこいという暗示だろう。
怒ったときのお父さんがよく兄さんに使うアレだからなんとなく察する。
リュカ「失礼します」
船長「小さいのにしっかりしていていいこだね、ささ、座っていいんだよ」
促されるまま手前の椅子に座った。
船長の隣のおじさんがにこにこしながら見てくる。
まあ僕子供だし、大人の人って大抵は子供好きだからなぁ。
船長「この船はルドマンさんという人のものでね、普段はあまり貸さないが今回は特別だよ」
唐突ですねオイ
船長「坊やのお父さんには昔よく世話になったものだよ。坊や、お父さんのいうことをよく聞いて立派な人になるんだよ。」
そういうと船長はこっちにきなさいと手招きをした。
言われるがまま近づくと頭をガシガシ撫でられた。
まってそんなに撫でないで、ターバンがずれる。
リュカ「僕、いつか船長さんの言うとおり、りっぱな人になりますね、その時にまたあいましょうね!」
精一杯の笑顔で答え返すと、船長は満足げだった。
奥の部屋は風呂場のようだった。気になって覗くと、完全に僕を待って驚かせる準備をしてるいかついおじさんが見えた。知ってるとはいえ、あんな怖い人に驚かせられたらさすがに心臓に悪い。
だから申し訳ないけど見て見ぬふりをしてここを去ろう…
方向転換をして船長室を後にした
…………
そういや兄さんはどうしたかなーとおもいつつ最後に一番豪華そうな部屋に足を進めた。
番人さん曰くルドマンさんのお部屋らしい。
やばそうだ。
ドアを開けると一変して上品な花の香りがした。
奥に進むとテーブルがあり、そこににいさんがいた。
リュゼ「お、リュカ。」
お皿に丁寧に盛り付けてあったブドウをつまみ、呑気に食べていた。
…呆れる
リュカ「…兄さんそれルドマンさんのごはんじゃない?いいの?」
恐る恐る聞く。
リュゼ「んー」
兄さんはブドウを頬張りながら僕の腕を引き、二階へと連れて行った。
どうやら二階は寝室のようだ。
僕なんか泊まったことのないような豪華な絨毯にベッドが置かれていた。
そしてドレッサーの横のドアを開けると、バルコニーになっていて海が見渡せた。最も僕は、背伸びしないと真下までがみえないけど。
いい眺めだ。
でも下を見ると、
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