第47話 テレスティーナ
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
条件を加える」
「は?このタイミングでか!?」
「必ず、生きてここから出る事だ。くれぐれも無茶をしないでくれ」
「クク、分かった。お前もな」
サソリと木山は手を叩いて、決起の気持ちを新たにする。
そして、サソリの指から細いチャクラ糸が木山の手に付着した。
「それと何かあったら、よっと」
サソリが外套のポケットからテッシュに包まれた何かを差し出した。
木山が中身を開いて確認する。
「これは?」
「砂鉄だ」
砂鉄!
テッシュを開いて、サラサラとした砂鉄を掌に乗せる。
うん
正真正銘の砂鉄だ
理科の授業で使った代物だ
なんの変哲もない砂鉄だ
木山は、昔やったドット絵の有名テレビゲームを思い出す。
社会現象にまでなったゲームだから、木山も落ち着いてから購入したのだが、それなりに楽しめたな。
しかし、冒険に出る前にドラゴン討伐を依頼した王様から旅の役に立つモノとして渡されたのが......
たいまつ(洞窟探索用)
120ゴールド
だけだった時のなんとも言えぬ感覚。
王様......これでどうやってドラゴンを倒せと......
木山は渡された砂鉄をティッシュに戻しながら、サソリに問う。
「サソリ君......どうやってドラゴンを倒せと」
「は?」
盛大に素っ頓狂な声をあげました。
まあ、多少のボケや発言は簡略しておいて、現在に戻る。
非常時になんか能力が発動するみたいだが......あの砂鉄が私を守ってくれるのか怪しい所だ
未だに信用ならない黒い砂をポケットに入れながら木山はコンピュータ室前の画面を見た。
「可能性は低いが......」
木山は、電子ロック画面に手を翳し指紋認証をし、パスワードを打ち込んだ。
認証中
と映しだされた画面を見ながら、自嘲気味になり出した。
「どこまでお花畑の話をしているのだろうか?あの実験から数ヶ月の月日が流れている......さすがに」
と呟き、画面の隣に手を置いて自重を支えて、息を整える。
ダメだったら、ハッキングをしてでも良いし
関係各所を襲撃し、強引に近いやり方でも構わない
もう、それくらいしか思い付かない
そうなれば......あの子も止めに来るだろうか......
友人を助けるために単体で私に接触した、頭に花飾りをした子
学園都市第三位の実力『超電磁砲(レールガン)』の御坂美琴
そして、赤髪君も......
ピンポーンと認証が完了した音を聴き、木山は顔を上げた。
認証完了
ロック解除
と表示されて自動ドアが開き出した。
コンピュータルームでは常に冷房が効いており、涼しい風が呆気に取られる木山に流れ込んだ。
入れた
入れてしまった
木山はコンピュータ室の中に入
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ