外伝〜それぞれの夜〜後篇
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〜メルカバ伍号機・個室〜
「それにしても………遥か未来ではここまで技術が進んでいるのね………」
個室の窓から外の景色を見つめているクレハは静かな表情で呟き
「でも”ミトスの民”の技術と比べるとまだまだなの!」
ノイは胸を張って呟き
「ハハ……さすがに”ミトスの民”の技術と比べるのはどうかと思うよ?」
ナユタは苦笑しながら言った。
「フフ………でもこの調子ならいつか”ミトスの民”が知る技術にも追いつきそうね……………」
そしてクレハは微笑みながらナユタのベッドに座ってナユタにもたれかかり
「ク、クレハ?」
クレハにもたれかかられたナユタは顔を赤らめて戸惑った。
「………ねえ、ナユタ。いつになったらプロポーズしてくれるのかしら?」
「ええええええええええっ!?そ、それはその………!」
クレハに微笑まれたナユタは声を上げた後顔を真っ赤にした。
「フフ、冗談よ。まだ恋人として色々と楽しみたいしね………」
「クレハ……………ハハ、僕もだよ………」
そして二人は互いの手を握り合って互いの身体をもたれかからせ
「フフ…………………(というか既に同じ家に住んで、一緒に生活しているのだからその時点で”夫婦”だと思うのだけど………ここはナユタの”最高の相棒”として……そしてクレハ様に仕える身として空気を読んで黙っておいてあげるの。)」
二人の様子をノイは優しげな微笑みを浮かべて微笑ましそうに見守っていた。
「フフ、まさかこんな形で夢が叶うとは思いませんでした。」
個室で自分のベッドを真ん中にしてアドルとフィーナのベッドをくっつけて、真ん中の自分のベッドにいるエイドスは両隣にいるアドルやフィーナを交互に見つめて微笑み
「ハハ、初めて父親らしくできて僕にとってもいい機会だよ。」
「ええ………ミントさんには本当に感謝ですね………エレナさん、今だけアドルさんを譲ってくれてありがとうございます。」
エイドスの言葉にアドルは優しげな微笑みを浮かべ、フィーナは静かな笑みを浮かべて頷いた後、若干離れた場所にあるベッドにいるエレナに視線を向け
「フフ、気にしないで下さい。ようやく叶った親子の再会を邪魔するほど無粋ではありませんし………私は私でいつか自分とアドルさんの子供を産んだ時に実行しますし。」
視線を向けられたエレナは微笑みながら答えた。
「そういえば………お母様の話ではお父様は昔から数多くの女性に想いを寄せられたと聞きましたが………」
その時ある事を思い出したエイドスはアドルを見つめて言い
「う”っ!?」
エイドスの言葉を聞いたアドルは唸り
「そうですね。しかも私という妻がありながら、”まだ”無意
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