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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜それぞれの夜〜前篇
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ある空のベッドを見つめて眉を顰めていた。

「フフ、二人共多分………いや、絶対に今夜は”この部屋には”帰って来ないよ。」

その時口元に笑みを浮かべたワジが部屋に入って来た。

「?何か知ってんのか??」

ワジの言葉を聞いたランディは不思議そうな表情をし

「いや、何………明日に備えて休む前に廊下に設置されてある監視カメラの録画映像をチェックしていたんだけどさ………ロイドがエリィと共にエリィが泊まっている部屋に入って全然出て来ないんだよ。」

「ハアッ!?オイオイオイオイッ!?それってまさか……!」

(あっははははははははっ!ついに一皮剥けたようだねえ!?)

口元に笑みを浮かべて言ったワジの言葉を聞いたランディは声を上げた後信じられない表情をし、エルンストは大笑いした。

「フフ、しかもリィンもエリゼが泊まっている部屋に入ったきり出てこない上………エクリアさん達が部屋に入ろうとしたんだけどすぐに引き返したんだよね。」

「何ィッ!?あ、あのヤロウ共〜!!決戦前に何をやっていやがるんだよ!?これだからリア充共は!エイドス……いや、エステルちゃん!もしくはどんな神様でもいい!!頼むからあのリア充共に天罰を与えてくれっ!!」

口元をニヤニヤしながら言ったワジの話を聞いたランディは厳しい表情をした後、怒りの表情で叫び

「いや〜、まさかセリカさん達みたいに”メルカバ”をラブホテル代わりにするとんでもない罰当たりな行動をするなんて呆れを通り越して、もはや尊敬するよ。アハハ!」

ワジはニヤニヤした後笑顔で声を上げて笑った。



〜メルカバ伍号機・会議室〜



「「「「「クシュン!!」」」」」

一方その頃、ランディが叫んだその時、それぞれとの再会話で盛り上がっていたエステル、フィーナ、かつての”影の国”でのナユタとノイの”試練”で一時的に力を貸した少女――――クレハ、そしてエイドスとサティアはそれぞれ同時にくしゃみをした……………
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