外伝〜可憐なる妹の想いが叶う時〜
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜メルカバ玖号機・個室〜
「エリゼ、少しいいか?」
ロイドとエリィが愛し合い始めたその頃リィンはエリゼとエクリア、サリアが泊まっている部屋の扉をノックし
「兄様?はい、どうぞそのまま入ってきてもらって構いませんよ。」
部屋の中にいるエリゼの答えを聞いたリィンは部屋に入った。
「あれ………エクリア様とサリアさんは?」
部屋に入ったリィンは周囲を見回して不思議そうな表情をし
「御二人なら用事があると言って、先程部屋を出て行かれました。」
「そうか………それならちょうどいいな………」
エリゼの答えを聞き、真剣な表情で頷いた。
「?私と二人っきりになって何を話したいのですか?」
リィンの言葉を聞いたエリゼは不思議そうな表情をし
「………ミシュラムでしてくれたエリゼの告白の返事を今しようと思っている。」
「!!そ………それで御返事は……………?」
リィンの言葉を聞いて目を見開いた後、懇願するかのような表情でリィンを見つめた。
「その前に……隣、いいか?」
「あ、はい。どうぞ。」
そしてベッドに座っているエリゼの隣に座り
「………………………」
優しげな微笑みを浮かべてエリゼの頭を撫で
「に、兄様?う、嬉しいですけどいつまでも子供扱いは恥ずかしいです………」
頭を撫でられたエリゼは戸惑った後頬を赤らめて答えた。
「ハハ、ごめんごめん。あの小さかったエリゼが成長したなって改めて思ってさ……」
エリゼの言葉を聞いたリィンは苦笑した後微笑み
「もう………またそうやってすぐに私を子供扱いするのですから……」
エリゼは頬を膨らませてリィンを見つめた。
「今まではさ………命を懸けてでも絶対に守り抜くつもりの存在だと思っていた。」
そしてリィンは目を伏せて呟き
「え………?」
リィンの言葉を聞いたエリゼは呆けた声を出してリィンを見つめた。
「………けどいつの間にか守るべき存在は今では肩を並べる存在になって………ちょっと寂しいって思ったな………」
「……………………………」
苦笑しながら言ったリィンの言葉を聞いたエリゼは複雑そうな表情で黙り込み
「そしてミシュラムで告白されてからできるだけエリゼの事を”妹”としてではなく、”女性”として見ていたら、次々と魅力的な所が見えてきて………ドキドキとした………ハハ、出会った時からずっと傍にこんな魅力的な女性がいたのに何で今まで気付かなかったんだろうな……」
「え……………に、兄様………そ、それって………!」
静かな笑みを浮かべた後苦笑したリィンの言葉を聞いたエリゼは呆けた後嬉しそうな表情でリィンを見つめ
「――――好
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ