第37話
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族の方はマクダエル議長の孫娘であるエリィ・マクダエルお姉さんよ。」
「ええっ!?マ、マクダエル議長の孫娘……!?」
「ハハ……確かに前クロスベル市長であられたマクダエル議長の孫娘は世間でも知られている有名人の家族だな……ちなみにフィーの知っている人物は一体誰なんだ?」
レンの答えを聞いたエリオットが驚いている中苦笑していたリィンは質問を続けた。
「フィーが知っている人物は”影の国”の時にレンやフィー達同様”影の国”に取り込まれてレン達と一緒に協力して”影の国”から脱出した当時はクロスベル刑事の見習いだったロイド・バニングスお兄さんよ。」
「……なるほどね。ま、ロイドは元々クロスベル警察の見習いだったんだから、”特務支援課”という所にいてもおかしくないね。」
レンの説明を聞いたフィーは納得した様子で頷き
「うふふ、ちなみにロイドお兄さんはエリィお姉さんと恋人同士なんだけど………ロイドお兄さんもリィンお兄さん同様超鈍感かつ”天然”で他にも思いを寄せられているレディ達がいるから、エリィお姉さんは色々な意味で大変だと思うわよ♪」
「いや、そこで俺が出てくるとか意味不明なんだが………というか俺のどこが”天然”なんだよ……」
説明を続けたレンの話にリィンが疲れた表情で指摘した。
「ふむ……なるほどな。」
「今の話を聞いたらどういう人物なのか、何となく想像できるな……」
「アハハ……僕も大体どんな人なのか想像できたよ。」
「ええっ!?何でだ!?」
しかしそれぞれ納得した様子でいるラウラ達の反応を見たリィンは驚いた。
「フフ……―――いずれにせよ……今日話に出たテロリストは”猟兵団”とは別物よ。」
「……やはりそうですか。」
「ええ、猟兵団は基本的にミラと戦いそのものが目的よ。だけど、ノルドに現れたその”ギデオン”という男……何か深く暗い情念で動いているとしか思えない。」
「深く暗い情念……」
「ほ、本人を見ていないので何とも言えないが……」
「確かに、執念深い何かを感じさせる人物ではあるな。」
サラ教官の推測を聞いたエリオットとマキアスは呆け、ラウラは頷いた。
「ああ……実際にそんな感じの男だった。となると、明日の巡回は気合いを入れる必要がありますね。」
「ま、気休め程度だろうけど協力するからには頑張りなさい。色々あってチームワークも高まったみたいだしね。―――それじゃ、今日は遅いし、レポートを書いたら休むこと。あたしは一足先に空いてる部屋で休ませてもらうから♪」
そしてサラ教官は2階に上がって行った。
「あ……」
「まったく、どんな時でもサラ教官は変わらないな……」
「……そっかな。」
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