第37話
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だったし。ハア〜、もし奥さんがいなかったら例えコブツキでも後妻を狙ってアピールしていたでしょうね〜。」
サラ教官の話を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「サラ教官……カシウスさんの家族であるレンの前でそんな縁起でもない事を言わないでくださいよ……」
我に返ったマキアスは呆れた表情で指摘した。
「というかサラ。もし”剣聖”と再婚したらエステル達がサラの子供になるってわかっていて言っているの?」
「クスクス、それとレンやサラお姉さんより年上のルークお兄様もサラお姉さんの子供になるって事を忘れちゃダメよ♪」
「ぐっ……エステルやヨシュアはまだいいとしても、さすがにあたしより年上のルークや滅茶苦茶手を焼かされる事が目に見えているレンが子供になるのは厄介すぎね…………」
フィーとレンの指摘を聞いたサラ教官は唸り声を上げた後疲れた表情で溜息を吐いた後気を取り直して話を続けた。
「ま、そんな感じで無職になったあたしをヴァンダイク学院長が拾ってくれたのよ。去年の春から、武術教官として働いて君達の担任にも抜擢されたってわけ。まあ、今でもギルドの手伝いはしててその関係でこの子を連れてきたんだけど。」
リィン達に自身の過去の説明を終えたサラ教官はフィーに近づいてフィーの頭を軽く叩いた。
「サラ、ウザったい。」
ジト目で答えたフィーの言葉を聞いたリィン達は冷や汗をかいた。
「そうだったんですか……」
「ちなみにその、ギルドを襲った猟兵団というのは……?」
「ああ、この子のいた団とは別物よ。”ジェスター猟兵団”っていう正直、低ランクの猟兵団だったわ。」
「そうですか……」
「ラウラ、心配してくれた?」
サラ教官の説明を聞いてどこか安堵している様子のラウラを見たフィーは首を傾げて尋ねた。
「いや、まあ別物というのはわかっていたが……」
「はは、しかしフィーの古巣はかなりの大物だったんですね?」
「”西風の旅団”………喰わせ者として知られた団長、”猟兵王”に率いられた多彩なスペシャリストを擁した集団。中世から続く狂戦士の末裔、”赤い星座”とは双璧だったわね。あたしも現役の頃は相当苦労させられたもんだわ。」
「……よく言う。色々邪魔したくせに。」
疲れた表情で答えたサラ教官の言葉を聞いたフィーはジト目で指摘し、リィン達は冷や汗をかいた。
「うふふ、でもよく考えてみたら凄い偶然よね。フィーのように”闘神の息子”で知られていた元猟兵のランディお兄さんもフィーと似たような事をしているのだから。」
「あー、そう言えばそうだったわね。」
「……”闘神の息子”がわたしみたいにってどういう事?」
レン
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