第五章
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「そしてそこからスサノオは大軍を送り込んできますよ」
「全部知ってるんだね」
「私達はいつもスサノオと戦っていますので」
スマートレディーは本願寺にも余裕のある微笑みで答える。
「ですから」
「わかるんだね」
「事前に情報はチェックしています」
ここでスマートレディーの周りに青い紫がかった羽根の色の蝶達が来た、その蝶達が何なのか泊達にはすぐにわかった。
そしてだ、全て聞いてだった。本願寺は腕を組んで言った。
「剛君が帰ってこないけれど」
「それでもだな」
「うん、泊ちゃんと一緒に行ってくれる?」
こうベルトに答えた。
「今からね」
「機械城の方にだな」
「これはもうすぐにでも大軍送り込んで来るから」
それでというのだ。
「ちょっと泊ちゃんと一緒に行ってね」
「ロイミュード達を抑えるのだな」
「もう剛君には事前に連絡してるし」
本願寺はさらに言った。
「あとユグドラシルの人達にも応援頼んだから」
「速いな」
「機械城が出たって聞いてね」
つまり今すぐにというのだ。
「携帯で呉島君にメール送ったよ」
「ユグドラシルの呉島主任か」
「そう、今はユグドラシルの総帥さんだけれどね」
その彼にというのだ。
「彼も機械城の話を知っただろうしすぐにね」
「そうか、では戦うのは私達だけではないな」
「一人じゃ勝てないでしょ」
とてもという口調での言葉だった。
「ロイミュードが何百も出てきたら」
「確かにそうだな」
「だから呉島君にもメール送ったんだよ」
「というか君は呉島貴虎とも知り合いだったのか」
「あれっ、言わなかったかな」
「初耳だ」
ベルトにしてもだ、勿論他の面々もだ。
「君は顔が広いが」
「いい人だよ、真面目で部下思いでね」
「そうした人物か」
「彼は信頼出来るから。絶対に来てくれるよ」
「わかった、ではまずは行って来よう」
「よし、行くかベルトさん」
泊も言う。
「機械城の方にな」
「うむ、そしてロイミュード達に出会ったらな」
「その場でだな」
「数が多くとも戦うぞ」
「わかってるさ、じゃあ久しぶりにな」
戦おうとだ、泊はベルトを手に取ってだった。すぐに出撃した。本願寺はその彼を見送ってからスマートレディーに尋ねた。
「色々と隠してるね」
「さて、それは」
スマートレディーは笑ってとぼけようとする、だが本願寺は笑いながらもこう言うのだった。
「黒衣の青年さんがいないですからね」
「あっ、そのことからですか」
「気付きましたよ」
「お鋭いですね」
「では、ですね」
「まあそれは後のお楽しみで」
「やはりそうですか」
笑って応える本願寺だった、だが。
彼は落ち着いてだ、こう言ったのだった。
「何はともあれ泊
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