暁 〜小説投稿サイト〜
Blue Rose
第二十一話 海と坂道の中でその五
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「けれどまだね」
「紅茶はいいんですね」
「そう、それと中華料理とカレーとマクドナルドだね」
「その三つイギリス料理じゃないんじゃ」
「それでも食べられるよ」
 イギリスの中ではというのだ。
「さもないと三食朝食だからね」
「イギリスは朝御飯はいいんですね」
「イギリス料理はね、けれど三食朝御飯だと」
 イングリッシュ=ブレイクファストだ。イギリスは確かに朝食のメニューの評価は高い。朝食のメニューの評価は。
「栄養が偏るから」
「問題ですか」
「そう、だから必然的にね」
 それこそというのだ。
「イギリスに行くとね」
「カレーとかですか」
「そういうのがメインになるよ」
「中華料理にハンバーガーですか」
「そうなんだ」
「中華街はロンドンにもあるんですね」
「欧州でも主要都市には大抵あるよ」
 このことは事実だ、中華街はかなりの国に存在していて欧州も然りなのだ。
「欧州にない国はないかな」
「そうなんですね」
「太平洋でもない国はないかな」
「韓国にも出来たんですよね」
「そうそう、それまで韓国にはなかったけれど」
 尚日本統治時代には存在していた。
「小さいけれど出来たそうだよ」
「小さいんですか」
「ここのよりも遥かにね」
「相当小さいんですね」
「一角位しかないっていうから」
 街のだ。
「確かに相当に小さいね」
「ううん、どんな感じでしょうか」
「実際に行ってみたらわかるね」
「そうしたらですね」
「うん、まあここではイギリスの料理は日本人が作るから」
 食べるその時はというのだ。
「安心してね」
「日本人が作ると美味しいですか」
「そうなんだよね、これが」
「じゃあ料理する人の問題ですか」
「素材とキッチンもね」
 その二つもというのだ。
「そうしたこともね、まあここはね」
「この中華街はですね」
「そうしたことは安心していいよ、柄の悪い新聞記者やその父親の陶芸家みたいな人じゃないと」
 つまりヤクザやゴロツキと変わらない下品なならず者共でもなければというのだ。
「美味しいって言えるよ」
「長崎ちゃんぽんもですね」
「そう、楽しみにしててね」
「わかりました」
 優花は岡島のその言葉に頷いた、そしてだった。
 岡島の紹介する店に入った、その店でだった。
 二人は長崎ちゃんぽんを頼んだ、それにだった。
 岡島は優花にだ、こうも言った。
「あと炒飯と餃子も頼もうか」
「そちらもですか」
「一人前ずつね」
「かなりの量になりますね」
「君は食べないといけないから」
 まずは優花のことを言った。
「わかるね」
「身体のことで」
「それに僕もね」
「岡島さんもですか」
「実は毎日水泳をしてるんだ」
「そうなんですか」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ