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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第7話 父の思い
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んに感動したようだ。


「そうか……お主達は幸せに暮らしていたんじゃな……それを聞けて、本当に良かった。
礼を言う。ありがとう『悠里』」

「……っ」


初めて宗一郎から名前で呼ばれた時、俺は驚いて声を上げたが、すぐにまた黙った。どうやら話はそれまでのようで、宗一郎達は帰り支度を始めた。


「では、ワシ達はこれで失礼する。どうか、孫をよろしく頼みますぞ」

「はい、もちろんです」

「立派に育てますわ」


士郎さんと桃子さんに挨拶をすると、宗一郎は俺の前でしゃがんで目線を合わせた。


「達者でな、悠里。お主と話すことができてなによりじゃ」

「俺も、です。ありがとうございました……『じぃちゃん』」


最後の言葉で、今度は宗一郎改めじぃちゃんが驚く。
今日一番の驚きと言ってもいいだろう。
当然、いきなりの事だったためか士郎さんと桃子さん、我妻先生も驚いていた。


「そう……呼んで、くれるのか……?ワシの事を……お主達に何もできんかった、ワシの事を……」

「…それでも俺にとっては、じぃちゃんはじぃちゃんだから」


それを聞くと、じぃちゃんは俺を抱き寄せた。


「ありがとう…ありがとう、悠里……!」


力任せに抱き締められて顔は見えなかったが、恐らく泣いているのだろう。顔に少し水滴が落ちてきた。
力任せで少し苦しかったが、その抱擁はどこか懐かしく父さんと同じ感じがした。
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