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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第7話 父の思い
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で、ですが御当主……」
「……すまぬが箕笠先生、その遺言書を見せてもらっても構わんかね?」
「えぇ、どうぞ」
宗一郎は遺言書を受け取ると、ゆっくりと見る。見始めてから2分程すると、ゆっくりと机の上に置いた。
「……確かに、これはあやつの……琉聖の字じゃ」
少し目を閉じて何かを考えると、宗一郎は静かに目を開いた。
「……高町、士郎くんだったな」
「はい」
「こうして会うのは、お互い初めてじゃな。……できれば、この場ではなく、琉聖もいればよかったが……」
「……」
「……率直に聞こう。お主達はこの子を、悠里を引き取るかね?」
全員の視線が士郎さんと桃子さんへと注がれる。一瞬の静寂の後、士郎さんが口を開いた。
「もちろん、引き取りますよ。この子は……悠里くんは俺達にとっても、家族同然ですから」
「そうね〜。それに賑やかになるもの。私も大賛成だわ♪」
なんとも呆気なく2人は答えた。その様子は本当にあっさりとしたもので、当事者の俺もポカン……としてしまった。
……いいのか?これで
「この子の家族と俺達は長い付き合いです。それに……ウチの子供達も悠里くんの事をそう思ってますからね」
「ええ。もちろん、私達もね」
そう言って士郎さんは俺の頭を撫でてきた。本当にこの人達には頭が下がる。
宗一郎はその様子を見ると、満足そうに頷いた。
「……そなた達がそう言うなら、この子を任せよう」
「親父!?」
「本気なの!?」
言い出した本人がまさか簡単に身を引くとは思っていなかったのだろう。
まぁ、あれだけ昨日に自分達が引き取ると豪語していたのだから、同然かもしれないが……
「……なにをそんなに驚く?お主達に育てさせる事がなくなり、楽な筈だが?」
「いや、そうだが……」
「よもや、連れて行かなければならぬ理由があるのではあるまい?」
「それは……」
「ならば黙っておれ。……お前達の話など聞く耳もたんわ」
宗一郎は吐き捨ててから2人を一瞥した。
流石は天城家の、この世界での『川神流』正統後継者にして総代。有無を言わさずに黙らせるとは。
それから話はスムーズに進み、俺は高町家へ引き取られる事になった。だが名字は変わらないし、家はここのままだから、生活は前と変わらない。
さて……今俺は、別の部屋にいる。その理由は目の前にいる宗一郎が「少しだけ、悠里と2人きりで話がしたい」との事で、俺は宗一郎と別室にいる。部屋には緊張感が漂っている。
「まず、何故お主を引き取ろうとしたかだが……敢えて言うならば、ワシにとっての罪滅ぼしじゃ」
「は……?」
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