第三百五十六話
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第三百五十六話 話を聞いて
今田先生に話してもらったことをだ、梨花は自分の部屋でピエールとジュリエッタに話した。そのうえで言うのだった。
「昨日言われたの」
「昨日ですか」
「昨日の塾で言われたのですか」
「私達は聞いていませんが」
「そんなことをお話してもらっていましたか」
「ええ、貴方達は今日子先生に使い魔の魔法の勉強を受けてたでしょ」
梨花は二匹にこう話した。
「それでいなかったでしょ」
「そしてその時にですか」
「今田先生からそうお話されていましたか」
「何といいますか」
「濃いことをお話してもらっていたのですね」
「私にとってもね」
実際にとだ、梨花は二匹に話した。
「魔女ってそうなのって思って」
「今、ですか」
「私達にもお話して頂いて、ですか」
「その様にしてみる」
「そうなのですね」
「難しいし先生がお話してくれたものもね」
実際にというのだ。
「全部理解していないと思うけれど」
「それでもですか」
「実践されますか」
「あらためて」
「そうしてみますか」
「ええ、ここはね」
梨花は二匹に考える顔で述べた。
「まずは梨奈をじっくり見てね」
「どうして明るくなったのか」
「それを見極めてですか」
「それから具体的にどうされるか」
「そうしたことも考えていきますか」
「そうするわ」
こう話すのだった、そしてだった。
梨花はまずは梨奈をじっくり見ることにした、この時に決めていることは一つだった。
「魔法は絶対に使わないわ」
「今回は」
「そうされていきますか」
「貴方達もそうしてね、ただ梨奈を見て気付いたことはね」
「ご主人様にお話する」
「そうしていいのですね」
「ええ、そうしてね。情報収集も大事だと思うから」
だからだというのだ。
「気付いたことは何でも私に言ってね」
「はい、では私達もです」
「使い魔として働かせて頂きます」
しかし魔法は使わない、二匹もこのことを約束してだった。今回も使い魔として梨花の為に働くと主にも自分にも誓った。
第三百五十六話 完
2016・7・2
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