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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第6話 別離
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「ふざけるな!!!」
俺は大声を上げて2人を見た。
悠里side
先程来たお客さんを居間に案内使用とした時、居間から恭也の怒声が聞こえてきた。俺はその様子を外から伺っていた。
「さっきから聞いていれば、アンタ達は悠里をなんだと思ってる!?アイツはアンタ達の道具じゃないんだぞ!?」
「ハッ、それがどうした?こっちは無理矢理兄貴の子供を押しつけられたんだ。それなりの報酬はしてもらってしかるべきだろう?」
報酬?……あぁ、父さんの遺産の事か。
「……まさか、最初からそのつもりで?」
「当たり前だろう?でなきゃ、いくら御当主の決定だからと言ってあんな子供を引き取る?」
「本当ね。自分の親の葬式にも泣かない、無愛想な薄気味悪い子供だもの。お金が無かったら引き取るものですか」
2人はしれっとした態度で言い放つ。それを聞いた恭也さんは顔をさらに強ばらせ、あの士郎さんですら目が完全に怒っていた。
「……腐ってるな。琉聖さんが近づけさせたくないわけだ」
「やめろ恭也」
士郎さんはそれ以上言わせまいと恭也さんの肩を掴み発言を止める。恭也さんはまだ納得してないようだったが渋々と座った。
「あなた方が琉聖のことをどう思おうが、どう言おうがあなた方の勝手です」
ですが……、と士郎さんは目を一度閉じて
「子供に罪はない。子供を利用して金を儲けるような考えの人間に、親になる資格は無い!!」
士郎さんは毅然とした態度で2人に言い放った。流石は父さんの友人でありライバルだ。今もその体から武人としてのオーラが溢れている。
「それに俺は悠里くんの小さい頃からずっと見てきた。家は違っても、あの子は俺の息子の1人だ。あなた達に悠里くんは渡さない」
「それは勝手過ぎないか?大体、あの子の親権は親族である我々の方が強いぞ」
「確かにそうでしょうね。俺もあなた方が今のような発言が無ければ、何も言いませんでした。だがあなた方の下で、悠里くんが幸せになれるとは思いません。あの子の事はウチの家族はよく知ってますから」
「どうだか。本当は遺産目当てなんじゃないの?」
ギリッ……!
叔母の発言に今度は俺が奥歯を噛み締めた。
士郎さん達の事を何も知らない癖に、この叔母は……!
ポンッ
「大丈夫よ悠里くん。あとは任せなさい」
一緒にいたお客さんは俺の頭を撫でてからそう言うと、居間の襖を開けた。
「その話、少し待って貰えますか?」
中にいた人達は少し驚いた顔になる。最初に口を開いたのは叔父だった。
「あんた誰だ?」
「私、天城琉聖さんの専属弁護士でして……
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