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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十四話 双剣訓練
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とってトラウマなんかじゃなく、本当に優しい思い出になっているんだ。

アスカを見ると、アスカもそう思ったのか、優しい目をして笑っている。

…こんな表情もできるんだ。

「そうなんだ。ハラオウン隊長、優しいもんな」

アスカがそう言うと、エリオは笑顔ではい!と返事をしていた。

「フェイトさん、子供の頃に家庭の事情でちょっとだけ寂しい思いをした事があるって。だから、寂しい子供や悲しい子供の事は放っておけないんだそうです」

アタシ達は黙ってエリオの話に耳を傾ける。

確かに、フェイトさんは誰にでも分け隔てなく優しい。天使かと思うくらいにね。

「自分も優しくしてくれる、暖かいてに救ってもらったからって」

なんだか羨ましいなあ…こんなに、幸せそうに保護者の事を話せるなんて。

「…寂しかったり、悲しい時って、誰かがそばにいてくれるだけで安心したりするよな。ハラオウン隊長は、その事を知ってるんだよ」

なんか、アスカが言うと重みがあるわね。

アスカも、そういう体験をしてるのかな?

考えてみれば、アタシはアスカの事を何も知らない。コイツも、寂しい思いをした事があるのかな?

「さてっと。思い出話もいいけど、そろそろ現実に戻る時間だ」

アスカの言葉に時計を見ると、確かにいい時間になっていた。

「本当ね。じゃあ、行こうか」

アタシが立ち上がると、みんなもそれに続いた。

「じゃあみんな。午後の訓練ガンバってね!」

シャーリーさんに見送られて、アタシ達は訓練場へと向かった。





『スバル、さっきは怒鳴って悪かった。その…思わず…』

訓練場に向かう途中、アスカがスバルに謝っていた。

昼食時にスバルのウッカリからアスカが怒った事を言っているのね。

あれは、別にアスカが謝る事じゃないと思うけど。

『いや、あれは私が悪かったんだからいいよ!っていうか、あの時アスカが叱ってくれたから、逆に今は気が楽だよ』

『そう言ってもらえると助かる。ありがとな、スバル』

念話のやり取りで仲直りか。二人は笑いあっていたけど、共通回線でイチャつくのはやめてよね!





アスカside

昼食後、訓練場に戻ってみると、そこにシグナム副隊長の姿はなかった。

たぶん、後からくる御友人とやらを向かえに行ってんだろう。

午後からはハラオウン隊長が捜査の為に抜けてしまう為、オレ以外は高町隊長とヴィータ副隊長が訓練をつける事になる。

早くラピに慣れなくちゃいけないな。

オレは午前中に習った基本動作を繰り返し復習する事にした。

だが、メシの時の事がどうにも心に引っかかる。

管理外世界97番……地球。

そこで思考
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