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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十四話 双剣訓練
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て、アスカは再び食事を始めた。

ウソ……絶対何かある。けど、無理矢理聞いても仕方ないわね。

コイツも、人並みに悩みがあるって事なのかしら?

「あれ?そう言えば、エリオはどこ出身だっけ?」

アスカの様子に気づいた様子もなく、スバルが話を進める。

もうちょっと周囲の事を気に掛けてくれると、アタシも楽なんだけどね。

「あ、ボクは本局育ちなんで」

「!」

え?

本局って…じゃあエリオは!

アスカも、キャロもシャーリーさんもその意味に気づいて目を見開く。

でも、ただ一人、スバルだけがその意味に気づいてなかった。

「え?管理局本局?住宅エリアって事?」

「ば…!」

アスカが立ち上がりそうになるけど、それよりも早くエリオが答えていた。

「本局の、特別保護施設育ちなんです。8歳までそこにいました」

本局の特別保護施設。

事件や事故で親を亡くし、身よりのない子供達を一時的に預かる施設だ。

……アタシも、少しの間いた事がある。

つまり、エリオにはもう本当の親はいない、と言う事なんだ。

「え…あ、ゴ、ゴメン…」

自分の聞いた事がどれだけ残酷な事かを悟ったスバルが項垂うなだれる。

『このバカ!何て事を聞きやがるんだ!』

アスカが思念通話でスバルに怒鳴りつけた。

アタシとスバルの共通回線を通しているので、アタシには聞こえるけど、他の人のは聞こえないようになってる。

『アスカ、落ち着いて。スバルだって悪気があった訳じゃないのよ。わかるでしょ?』

アスカが怒る気持ちも分かるけど、怒鳴ってその場が収まる訳じゃない。

『…分かってるよ。ワザとなら、女でもブン殴ってる所だ』

気まずい雰囲気が漂う。念話だから聞こえてはいない筈だけど、アスカがスバルに対して怒っているのは一目瞭然だった。

スバルもそうだけど、アスカも結構顔に出るのよね。

「あ、あの!気にしないでください。優しくしてもらってましたし、全然普通に、幸せに暮らしてましたんで」

エリオが慌ててフォローに入る。

情けないなあ…アタシが上手くフォローしなくちゃいけなかったのに…

「あー、そうそう。その頃からフェイトさんがずっと、エリオの保護責任者なんだもんね」

その場の空気を吹き飛ばすように、努めてシャーリーさんが明るく言うと、エリオも笑って話を進めた。

「はい!もう、物心ついた時から色々よくしてもらって。魔法も、ボクが勉強を始めてからは、時々教えてもらって。本当に、いつも優しくしてくれて。ボクは今も、フェイトさんに育ててもらってるって思ってます」

嬉しそうに話すエリオを見て、アタシはホッと胸をなで下ろす。

この話はエリオに
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