SIDE:A
第八話
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
んて考えられないんだよなぁ。
仮に、イタチさんが裏切り、うちはを滅ぼす方向で動いたとする。じゃあ、俺が止めるのか? あのイタチさんを?
いくら父さんやクーちゃんから上忍以上の実力だとお墨付きを頂いている俺でも、あのイタチさんに勝てるかどうか……。最近になって父さんとの模擬戦では勝ち越している俺だけど、所詮は模擬戦だ。向こうは実戦経験豊富の天才エリート。
そう、イタチさんは七歳でアカデミーを首席で卒業し翌年には写輪眼を開眼。10歳で中忍に昇格してその後まもなく暗部入りを果たすという異例の出世を遂げた天才だ。俺もよく両親や俺を知る人には天才だと言われているが、俺のは所詮借り物の能力。いわば似非才能。そんな俺とは違い向こうまさに本物の天才。
正直止めるのは難しいとは思うが、それでも――
「……やっぱ、見て見ぬふりは出来ないよなぁ」
――ま、なんとかなるか。クーちゃんの時もなんとかなったんだし。なんとかなるべ!
難しく考えすぎた俺の脳は思考を放棄した。頭の作りはそんなに良くないから難しいこと考えられないんだよ!
教壇の前に立った先生が声を張り上げた。
「よぅし! 全員の自己紹介が終わったな。では次のこれから演習場に移動して実技テストを行う。忍道具を持って演習場に集合だ!」
これから演習か。さてはて、皆の実力はいかほどだろうかね。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ