SIDE:A
第八話
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特技は……これといってないかな。好きな食べ物は卵料理だな。ああ、それと皆も既に知っての通り、俺の使い魔をやっている九尾も特別に通うことを許可されている。良かったら話し相手になってあげてくれ。これから卒業するまでの間よろしくな!」
最後に笑顔で一言付け加えて、と。うむ、自己紹介としてはパーフェクトじゃなかろうか!
俺と接点がなかった生徒たちは火影の息子と聞いて近寄りがたい印象を受けちゃうだろうから、俺は一般ピーポーよということをアピールできたし。
チラッと見ると汐音が親指を立てて笑顔を向けていた。背後の壁際ではクーちゃんがうむうむと一人頷いており、いのとヒナタもなにやら頬を染めて熱い視線を送ってくるではないか。とりあえず汐音に親指を立て返し、ヒナタたちに小さく笑顔を送る。って、なぜいのまで嬉しそうに顔を赤くするんだよ!
なんとなく俺に向けている感情を理解しているから扱いに困るんだよな彼女って。まあ、多分好きって好意でも憧れとかに近いものだと思うけど。
「確かに今ハルトが言ったとおり、彼は四代目火影様のご子息だがここでは一人の生徒だ。皆もあまり構えないで積極的に交流していけ。ここでは九尾はキバの赤丸のように忍犬のようなポジションで扱うと聞いている」
「うむ。相違ないのじゃ」
「と、いうことだ。皆も積極的に話しかけてあげるといい。よし、じゃあ次!」
その後も自己紹介は続いていく。同世代の子たちとは皆顔見知りだが、今まであまり関わり合いを持たなかった人も中にはいるため、何気にこの自己紹介は有力な情報をもたらした。円滑なコミュニケーションには情報が不可欠だかたな。
お、次はシカマルか。
いかにも面倒くさそうな顔で立ち上がったシカマルは、この世のすべてに不満を感じるとでも言いたげな表情で自己紹介を始めた。
「奈良シカマル、歳六だ。趣味は将棋。めんどくせぇが……ま、よろしく頼むわ」
いかにもシカマルらしい挨拶だな。流石のイルカ先生もちょっと反応に困ってるぞ。
そして、その次の席。いよいよ自分の番が回ってきた汐音が元気よく立ち上がった。
「はいはいっ、次は汐音の番だってばさ! 汐音の名前はうずまき汐音っていうの! ハルトお兄ちゃんの妹で五歳だってばさ! 趣味はお菓子作りで特技はラーメンの一気飲み! 好きな食べ物は一楽のラーメン! そんでそんでっ、将来の夢は父さんのような立派な火影になって、里のみんなを笑顔にすることだってばさ!」
「へぇ……。汐音の夢って始めて聞いたけど、火影になることだったか」
そういえば今まで俺も汐音も互いの夢について語り合ったことはなかったな。今始めて聞いた汐音の夢が、まさか
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