SIDE:A
第八話
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でると止めるタイミングが見つからないほどだ。
「……」
「……うぅ」
な、なんかおかしな空気が流れとる……!
止めるタイミングが見つからない俺はポーカーフェイスを作りながらも背中に冷や汗を流し、その柔らかな髪を撫で続け。
一方撫でられているヒナちゃんは羞恥心からか色白の頬を赤く染めてなすがままになっている。
いつの間にかクラスの視線を一身に集めていた。男衆はそれぞれニヤニヤしていたり、歯軋りして俺を睨んでいたりと様々な反応を示し。女子たちは女子たちで黄色い歓声を上げたり好奇心を押さえきれない目を向けてきたりと思春期特有の反応を返してくれている。
それまで口喧嘩をしていたクーちゃんといのも、いつの間にかこちらに言い寄ってきた。
「こりゃ主! いつまで女子の髪を撫でているつもりじゃ!」
「ヒーナーター! 抜け駆けは許さないわよ〜!」
「い、いのちゃん……! わ、私は別に、そんなつもりじゃ……っ!」
ぱっと離れる二人。俺も今になって恥ずかしさがこみ上げてきた。なにやってんだ俺……!
「お兄ちゃんたちってホント、仲良いよねー」
呆れたような、それでいてどこか微笑ましいような目を向けてくる汐音。妹よ、お前さんいつからそんな目を向けれるようになったんだ……?
くそぅ、お前に婚約者がいたら全力でからかってやる!
「ほらお前たち、席につけー!」
扉を開けて担当の先生と思われる男性がやってきた。
その声に皆、割り振れられた席について行く。名前順じゃないのか。
「んじゃあまた後でな」
「おう」
俺もシカマルたちと別れ窓際前列の席に着く。窓際から二列目の真ん中か、まあ可もなく不可もなくって席だな。汐音やヒナタともバラバラになちゃったか。
汐音は中央の列の中間、ヒナタは廊下側の席の最後尾にいた。ちなみにいのは両者の中間に位置する。
教壇に立った先生がぐるっと生徒を見回した。
「皆、まずは入学おめでとう! 俺が今日から皆の担任になるうみのイルカだ。お前たちを立派な忍者にするために必要なものを教えていく。これから大変だと思うが頑張ってくれ!」
おー、ラッキー! 担任はイルカ先生か!
イルカ先生は木の葉の里においても上位に位置する人格者だと俺は思う。教師として生徒と紳士に向き合い、原作ではナルトの最初の理解者になった人物だ。
確かもう二十代後半に差し掛かるんだったな。早くお嫁さんをもらって幸せな生活を過ごしてほしいものだ。
「今日の予定はみんなに自己紹介をしてもらった後に座学と体術の実技テス
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