第5話・俺、居心地の悪い高校に入学する・後編
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焔司side
入学式の途中の時のあの言葉...
「まぁ、馴れ合いとか、そういうの嫌いなんで。宜しく。」
彼は、講堂にいた全員の前でそう言った。そして、そこにいた人の殆どがざわめいていた。
(あいつは...孤立を図ってるのか...?)
....
まぁ、確かに未だあの事件から立ち直れないのは確かに解る。あんな事を何度も何度もされたりしたら、誰だって辛いだろう。
...唐突だがここで、少しだけ俺が教師になった後の事を話すとするか。
俺は、20歳の時に研修生として小学校に入った時から、当時小6だった龍哉を見ていた。何故なら、当時から彼は、苦しめられていたからだ。そしてどうしても気になった俺は、その翌年、大学を中退して気合いだけで免許を取り、彼奴の行く中学校に正式な教師として入った。そこで俺は、彼と仲良くなった。元々、俺もとある人から龍哉の事を聞いていた事もあって、仲良くなるのは想像以上に速かった。そして、色々な事を助けたり、話したりした。只、そこで俺は、あの悲劇を目の当たりにしてしまった。俺も止められなかった事は、本当に罪悪感を感じている。そして、教師としても、彼の理解者としても、
...
龍哉を極限以上に苦しめた、あいつは絶対に許さない。
...とりあえず、俺の過去の話はここまでにして、今は龍哉をどう更正させるかを考えないとな...
「焔司先生ー!」
と、そこで聞いた事がある、元気な声が聞こえてきた。後ろを向くと、3人の女子が居た。
「...おう!穂乃果!海末!ことり!久しぶりだな!」
そこに居たのは、凄く元気で明るい性格、そして、明るさを象徴する様なオレンジの髪の少女、高坂穂乃果。次に、とても静かで、可愛いというより綺麗系の、蒼髪のロングヘアの、大和撫子の様な少女、園田海末。そして、ベージュ色の髪と、ポニテとロングヘアを組み合わせた様な髪型の、おっとりとした少女、そして本校の理事長の娘、南ことり。
俺は、この3人は受かったと理事長に事前に伝えられていたから知っていた。それに、中学校でこの3人のクラスの担当にもなった事がある。ちなみに、下心で言うと、この3人は正直前の中学校の女子の中で、俺的にトップクラスに可愛い女子ベスト3に3人とも入っていた。何ランク付けてんだ。
「お久しぶりです。先生。」
そう言いながら、海末が深々と礼をする。怖い程の礼儀正しさは相変わらずだな。
「久しぶりです、焔司先生♪」
次に南がそう言う。やっぱ南の声は脳に響くな。良い意味で。
「久しぶりです!!先生!!」
そして高坂が言う。やっぱ元気だな。元気すぎて凄いわ。
「3人とも1ヶ月で随分でかくなったな。一般のJKレベルにでかい。」
そう、お世辞に近い言葉を投げてみた。そしたら海末が、殺気を放ち始
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