外伝〜プロポーズ、そして結ばれる二人〜
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
エリィの情報を聞いたロイドは信じられない表情をし
「……さらにどうやらリベールとも交渉してエレボニア、カルバードへ続く国境―――ハーケン門とヴォルフ砦にメンフィル軍の通過を許可してもらい………既に今夜から二大国に向かって進軍し始めているそうよ。」
「もうそこまで状況が進んでいるのか………!」
「それと……ノエルさんに聞いたのだけど、どうやらメンフィルは局長達の仲間の方達が教えた知識や技術によって創られた新兵器や合成魔獣であの神機を破壊したそうよ。」
「なっ………!?」
「………それらの兵器や合成魔獣がクロスベルに譲渡された上”大陸最強”と恐れられるメンフィル軍の兵士達を一時的に借りられる………飛行艇や戦車が主力の二大国ではどう考えても敵わない上………今の二大国は内戦状態だから連携をする事なんて、絶対に無理よ………」
「そして二大国は滅ぼされ、西ゼムリア大陸のほとんどはメンフィルとクロスベルに支配される………か………………」
エリィの説明を聞いたロイドは複雑そうな表情をした。
「………だからこそ全てが終わった後、私達はそれぞれの力を発揮し、それぞれの立場で努力して行く必要があるわ。」
「ああ……………俺やルファ姉はこのまま警察で………ランディは多分、”クロスベル帝国”が建国されたら”軍人”として協力を要請されるかもしれない。ティオは財団に戻るかもしれないけどもしかしたら導力ネット方面で………そしてエリィは………」
エリィの言葉に頷いたロイドは真剣な表情でエリィを見つめ
「………行政・外交方面での管理や政務官としての役割。多分、私に求められるとしたらそういった知識と能力だと思う。そして私は、これまでの留学でそうした勉強を積み重ねてきたわ。今回のような事態―――”国を創る”為ではなかったけど、そうせざるを得ない状況になってしまったわ。」
「………そうか………………………」
エリィの答えを聞いたロイドは頷いた後複雑そうな表情で黙り込んだ。
「ふふっ………良かった。」
その時エリィは微笑み
「………え………」
エリィの言葉を聞いたロイドは呆けた。
「少しはそんな風に寂しく思ってくれたみたいで。『大丈夫、エリィならやれるさ』なんて励まされたらどうしようかと思っちゃった。」
(この男なら本当に言いそうだから、冗談にならんな……)
(くかかかかっ!言われてみれば確かにそうだな!)
(例え恋人相手でもロイドなら十分にありえるわ……)
疲れた表情で答えたエリィの言葉を聞いたメヒーシャは呆れ、ギレゼルは陽気に笑い、ルファディエルは疲れた表情で溜息を吐いた。
「はは………本当ならそんな風に言えな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ