暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜オルランドの”業”〜
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り直し、オルランドを生まれ変わらせようと思っている。」

「新たな異名?」

「ああ…………―――セティちゃん達が創ってくれたブレードライフルに因んだ異名――――”戦神(メルカルト)”。―――圧倒的な力で戦場を蹂躙する狂戦士じゃなく、圧倒的な力で味方を”護る”守護戦士という意味を込めてな………」

「………そっか……当然、相棒としては協力させてくれるんだろうな?」

ランディの話を聞いたロイドは静かな笑みを浮かべて尋ねた。



「ああ、よろしく頼む。できれば一人でケリを付けたかったがさすがに相手が悪すぎる。悪ィがアテにさせてもらうぜ?」

「ああ、もちろんさ。相棒冥利に尽きるというか………頼りにしてくれて嬉しいよ。」

「クク……だからタラシなこと言ってんじゃねぇっての。」

(何を言う!それがロイドの一番の魅力なのだぞ!?)

ロイドの言葉を聞いたランディは笑顔で言い、ギレゼルは胸を張って言い

「へ……?」

ロイドは呆けた。するとその時ランディは酒とコップを出してロイドに見せた。

「それは……酒?」

「ラム酒だ、結構な上物でな。あいつと一緒に、村の酒場にボトルキープしていたモンさ。」

「………そうか………」

「ライフルと一緒に預けてたが何となく手が付けられなくてな。だが、今ならやっと残りを飲み干せそうな気がする。決戦前夜の景気付けだ。一杯だけ、付き合わねぇか?」

「ああ―――いただくよ。」

ランディの誘いに頷いたロイドはランディからコップを受け取り、ランディは互いのコップに酒をそそぎ

「……ちょうど空いたか。無理すんなよ?少しだが結構キツイぜ。」

空になった瓶を見つめて言った後ロイドを見つめて言った。

「まあ、もう成人してるしこのくらいなら大丈夫さ。乾杯しよう、ランディ。」

「ああ。」

そして二人は互いのコップで乾杯した後中身の酒を一気に飲んだ。

(クク………たまにはいいねえ、こういうのも。)

(フフ………)

(くっ!?我輩とはまだ乾杯していないのに薄情だぞ、ロイド!?)

その様子を見ていたエルンストは口元に笑みを浮かべ、ルファディエルは微笑み、ギレゼルは悔しがっていた。



「ケホッ………結構くるな……」

飲み終えたロイドは咳き込み

「ハハ、言わんこっちゃない。まあそいつが大人の味ってヤツだ。」

ランディは苦笑した後口元に笑みを浮かべた。

「ぐっ……だから自分だけ大人面するなってば。―――なあ、ランディ。」

「ん、なんだ?」

「事件が一段落付いたら裏通りのジャズバーに行こう。そこで、新しい酒をボトルキープしないか?できればもう少し、おとなしめのヤツをさ。」

「!
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