暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜工匠姉妹の未来〜
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ロイドは首を傾げた。

「………きっとロイドさんと出会わなければ、私達は唯の工匠としてユイドラに住んでいたと思います。ですが………」

「好きな人ができたんだから、その人と一緒の生活を送りたいしね♪」

エリナは静かな笑みを浮かべて呟き、シャマーラは笑顔でロイドを見つめ

「え………ええええええええええええええっ!?ま、まさかそれって……!」

(おおおおおおおおおおおおっ!?次は3人纏めてか!凄すぎるぞ、ロイド!!)

(今日は告白セールの日なのかしらね………………)

シャマーラの言葉を聞いたロイドは声を上げた後口をパクパクさせてセティ達を見つめ、ギレゼルは興奮し、ルファディエルは遠い目をした。

「―――はい。ロイドさん………私……いえ、私達にとって貴方が初恋の人です。」

「鈍感な所も天然な所も全てね♪」

「フフ………私達の心を射止めたのですから責任………取ってくださいね。」

そしてセティ達はそれぞれ頬を赤く染めて微笑みながらロイドを見つめ

「い、いやいやいやっ!?3人共落ち着いて考えてくれ……!俺にはエリィだっているし、3人は領主の娘なんだからいずれウィルさんの後を継ぐのだろう!?」

見つめられたロイドは慌てた様子で言った後必死の表情で尋ねた。



「フフ、ユイドラ領主は世襲制ではなく、”匠貴”の中から選ばれますから、私達が領主にならなくても大丈夫ですよ。」

「……それに父様は”神格者”で寿命は関係ありませんから、ずっと領主をしていられますし、父様と母様達の仲はとてもいいですから、今後たくさんの弟や妹達が産まれてくるでしょう。だからその子達が領主の座を継げばいいだけの話です。」

「後、エリィさんと付き合っているからって誤魔化すのはなしだよ〜?あたし達の世界の宗教は重婚を認めているのだから。別にあたし達は何番目のお嫁さんでもいいよ♪」

ロイドの疑問を聞いたセティとエリナは微笑み、シャマーラはからかいの表情で言い

「う”……………」

反論を封じられたロイドは表情を引き攣らせて唸り

「そ、その……………今は正直混乱していて返事が出せなくて………申し訳ないけど答えを出すまで待ってもらってもいいかな?」

そして疲れた表情で答えた。

「ええ、いつまでも待ちますよ。」

「…………ですが、私達の気持ちを伝えた以上、これからは積極的にアピールするつもりですので覚悟していて下さいね?」

「その内ロイドさんの寝こみを襲って、無理やり既成事実を作るかもね♪」

ロイドの答えを聞いたセティ達はそれぞれ微笑み

「ええっ!?」

シャマーラの言葉を聞いたロイドは驚いて声を上げ

「……シャマーラ。」

「全くもう……い
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