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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜ノエルからの預かり物〜
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そっか……でも、どうして俺に?」

ノエルの話を聞いて頷いたロイドは不思議そうな表情で尋ねた。

「……正直、今後のクロスベルはどうなるかわかりません。万が一あたしの身に何かあったら……いえ―――無事任務を遂行できるよう、(げん)担ぎに持っていて欲しいんです。」

「ノエル………わかった。喜んで預からせてもらうよ。」

ノエルの説明を聞いたロイドは複雑そうな表情をした後ノエルから認識タグを受け取り

(あ〜あ、受け取っちまったぜ♪)

(もう……深く考えもせずに何でそんなあっさりと受け取るのよ…………)

その様子を見ていたギレゼルは口元に笑みを浮かべ、ルファディエルは溜息を吐いた。



「ほっ………ありがとうございます!」

「はは、別に礼を言われるような事じゃないさ。それにノエルも俺達と一緒に行動するわけだし………くれぐれも、ピンチの時に自分一人が犠牲になろうだなんて思わないでくれよ?」

「ど、どうして……」

ロイドの言葉を聞いたノエルは驚き

「そのくらい、わかるさ。俺達を捕まえた事については全く気に病む必要はない。あくまで支援課の仲間として一緒に付いて来て欲しいんだ。」

「……ロイドさん………ぐすっ………はい、わかりました!」

ロイドの話を聞いたノエルは嬉しそうな表情で一筋の涙を流して頷き

(完全に落ちたな。さすがはロイドだっ!!)

(へ、下手したらこれから相談に乗る女性達全員に告白されるのではないかしら?)

ギレゼルは力強く頷いて親指をたて、ルファディエルは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。

「はは………しかし自分のタグを誰かに預けるか……ハハ、何だか恋人同士の習慣みたいだな。」

「っ………!」

そして苦笑しながら言ったノエルの言葉を聞いた顔を赤らめてロイドに背を向け

「え―――」

ノエルの様子を見たロイドは呆けた。

「………〜〜〜〜っ〜〜〜〜……」

「ノエル………えっと、その……も、もしかしなくても、そういう意味だったりする?」

自分に背を向けて黙り込んでいるノエルを真剣な表情で見つめたロイドは大量の冷や汗をかいて苦笑しながら尋ねた。



「………………………」

ロイドの質問にノエルはゆっくりと頷き

「そ、そっか………………………」

頷いたノエルを見たロイドは考え込み

「その、返事になるかどうかわからないけど…………これを預かっててくれないか?」

疲れた表情で答えた後ある事を提案した。

「え………」

ロイドの言葉を聞いたノエルが驚いて振り向いたその時、ロイドは認識タグをノエルに見せた。

「それって………クロスベル警察の……?」

「一応、現
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