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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜ティオのお願い〜
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「そ、そういうもんか?って、確かに俺も兄貴やランディ、ルファ姉にされたら子供扱いされてる気分になったな。えっと、それじゃあ………」

ティオの言葉を聞いたロイドは戸惑った後気を取り直してティオに尋ねようとしたその時、ティオは外套が取り付けられた胸甲を外し

「ティ、ティオ……?」

(おおおおおおおおおおっ!?この展開はまさか……!)

(ま、まさか……………)

(なっ!?早まるな、ティオ!!)

ティオの行動を見たロイドは戸惑い、ギレゼルは興奮し、ルファディエルは表情を引き攣らせ、ラグタスは必死の表情で叫んだ。

「(うるさいです。空気を読んで黙っていてください、ラグタス。)そ、その……再会した時、走って抱き付いたらちょっと痛そうにしていたので………これなら大丈夫ですよね?」

ラグタスの念話に指摘したティオは頬を赤らめてロイドを見つめて言った。

「あ、ああ………………………………」

ティオの言葉に頷いたロイドは静かな笑みを浮かべて黙り込んだ後ティオを抱きしめ

(チッ!そのままヤっちまえばいいのに!!しかし焦らしとはやるじゃねえか!見直したぜ!くかかかかっ!)

(フウ……ヒヤヒヤしたわ……)

(………まだ油断はできん。)

二人の行動を見たギレゼルは舌打ちをした後ティオを見つめて陽気に笑い、ルファディエルは溜息を吐き、ラグタスは顔に青筋を立てて全身に怒気を纏っていた。

「ふふ………あったかいです………エリィさんやセティさんたち、未来のキーアみたいに抱き心地が良くないのは申し訳ないですけど……将来に期待していてください。」

一方ロイドに抱きしめられたティオは嬉しそうな表情で呟き

「い、いや、これはこれで……(ていうか、ヤバイな………ティオの甘い匂いが………―――じゃなくて!)」

ロイドは苦笑しながらティオの抱き心地の気持ちの良さを感じた後すぐに我に返り

(!?今の言葉は聞き捨てならないわね………!)

(おおっ!今のでロリにも目覚めたか!?)

(こ、この男は……!)

ロイドの言葉を聞いたルファディエルは血相を変え、ギレゼルは興味深そうな表情をし、ラグタスは怒気を纏って全身を震わせていた。

「コホン……で、2つ目のお願いは?こうなったらとことん、付きあわせてもらうぞ?」

「はい、2つ目は………事件が一段落して両親がクロスベルに来られたら一緒に会って欲しいんです。」

(キタ――――――ッ!両親に挨拶!これはもう決定だな!!)

(…………………)

(……………ティオの両親に会った時、絶対にこの男の性質の悪さを説明せねばな…………)

ティオの言葉を聞いたギレゼルは興奮し、ルファディエルは表情を引き攣らせ、ラグタス
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