第36話
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レンは呆れた表情でサラ教官の説明を補足した。
「最初は水面下で密かに同志と武装を整える……そこから派手に決起して一気に動くのはテロの基本。」
「……なるほど。」
「そ、それで私達にテロ対策への協力を……?」
「ええ、鉄道憲兵隊(T・M・F)も帝都憲兵隊(R・M・P)と協力しながら警備体制を敷いています。ですが、とにかく帝都は広く、警備体制の穴が存在する可能性は否定できません。そこで皆さんに”遊軍”として協力していただければと思いまして。」
「ま、帝都のギルドが残ってれば少しは手伝えたんでしょうけどね〜。」
「そうかしら?エレボニアはリベールと違って遊撃士が大嫌いだから、どっちみち大した手伝いはできなかったと思うわよ?」
クレア大尉の話に続くようにサラ教官の言葉を聞いたレンは不思議そうな表情で答えた。
「ええ……それは確かに心強かったとは思いますが。……あの、サラさん、レンさん。遊撃士協会の撤退に鉄道憲兵隊は一切関与していませんし、エレボニア帝国は遊撃士の事をそんな風には思っていないのですが……」
サラ教官の言葉を聞いたクレア大尉は説明をしたが
「そうかしら?少なくとも親分と兄弟筋はいまだに露骨なんだけどね〜。」
「うふふ、それに遊撃士協会支部の撤退を命令したのは誰だったかしら♪」
「それは……」
サラ教官とレンの指摘に言葉を濁した。
(や、やっぱり色々と因縁がありそうだね……)
(ああ……ギルド絡みの話だったか。)
「ま、その兄弟筋も今はクロスベル方面で忙しそうだし。」
「クスクス、間違いなく目的は”通商会議”絡みでしょうね♪」
「!」
エリオットとリィンが小声で話し合っている中に指摘したサラ教官とレンの言葉にクレア大尉は顔色を変えた。そしてサラ教官はリィン達を見回して問いかけ、サラ教官の問いかけを聞いたリィン達は互いの顔を見合わせて頷き
「――――Z組A班、テロリスト対策に協力させていただきます。」
「同じくB班、協力したいと思います。」
リィンとアリサが班を代表して宣言した。
「……そっか。」
「フウ……仕方ないわねぇ。」
「ありがとうございます。では早速、担当して頂く巡回ルートについての説明を……」
そしてクレア大尉はリィン達に説明をし始めた―――――
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