第36話
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ューするので考えていただけると嬉しいです。」
そしてアルフィン皇女は誰もが見惚れるような可憐な笑顔を浮かべてリィンを見つめた。
〜現在〜
「よかったわね〜、リィン。皇女殿下にあそこまで気に行ってもらえるなんて。」
「フッ、あのままお受けすれば良かったじゃないか。瓢箪から駒ということも将来あり得るかもしれんぞ?」
ジト目のアリサに続くように、ユーシスは口元に笑みを浮かべてリィンを見つめて言った。
「いや、あり得ないから。―――多分、友人の兄に興味を持たれただけだろう。本気という感じでもなかったし、妹込みでからかってるだけさ。」
「うーん、確かにそんな感じはしたけど……」
「ですが……それだけでもないような。」
リィンの答えを聞いたエリオットやエマは考え込み
「しかし心臓に悪いというかこっちもハラハラしたぞ……オリヴァルト殿下も噂以上の方だったしな。」
「ふふ、確かに。」
「相変わらずのスチャラカ皇子だった。」
「フィ、フィーちゃん。幾らなんでもそれはオリヴァルト殿下に失礼すぎですよ……」
「わたしなんてマシな方だよ。”影の国”での時も一部の仲間はオリビエの事を”スチャラカ演奏家”とか”変態皇子”とか呼んでいて、中にはオリビエのふざけた態度に呆れた人がオリビエをぶっ飛ばしたりしていたし。」
「オリヴァルト殿下をぶっ飛ばしたって……!」
「い、一体オリヴァルト殿下はどういう人達と知り合ったんだ……?」
「ハハ……あの軽妙さはともかく改めて気が引き締まったな。それ以外にも気になる情報を色々と教えてくれたし。」
マキアス達がオリヴァルト皇子の印象についての感想を言い合っている中、リィンは真剣な表情でアリサ達を見回した。
「ええ……私達の親兄弟、関係者たちの思惑……」
「フン、それについてはキナ臭いとしか思えんがな。」
「……確かに。」
「サラ教官とレンの経歴もちょっと驚きだったよね。遊撃士かぁ……最近見かけなくなったけど。」
「A級遊撃士といえば実質上の最高ランクの筈だ。当然、フィーは知っていたのだな?」
「ん……二人とも猟兵団の商売敵としても有名だったし。サラとは何度か団の作戦でやり合ったこともあるかな。」
ラウラの質問にフィーは頷いて答えた。
「そ、そうなのか……」
「ハ、ハードすぎるだろう……」
フィーの話を聞いたリィンとマキアスは驚いた。
「……もしかしたら、レンちゃんが編入時から私達の事をよく知っていたのも同じ遊撃士仲間であったサラ教官から聞いていたからかもしれませんね……」
「あ……」
「サラ教官の事だから
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