第6話 ケンシロウ起つ、幻想郷を救うのは俺の拳だ!!
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ぉ!」
「美鈴、あんまりうっさいと本格的に潰すけど、良いの?」
「あい、すいませんでした」
霊夢の脅しにすっかり縮こまってしまった美鈴。相当霊夢が恐ろしいのだろう。
「大変な事になってしまったのだな」
「おぉっ! 貴方は私の事を憐れんでくれるんですか?」
「事情は良く分からんが困っている人を見て手を指し伸ばさない程俺は薄情ではない。俺で良ければ力になろう」
「有難う御座います! ありがとうございま・・・って、ところでこの人誰ですか?」
正しく今更な申し入れだった。
「俺はケンシロウ。今は香霖堂で厄介になっている。北斗神拳第64第伝承者だ」
「あぁっ、前に新聞で読んだ亜人って貴方の事だったんですね。それにしても北斗神拳を使える人がまだ居た何て驚きですね。今時誰も使ってないと思ってましたけど」
「北斗神拳を知っているのか?」
「そりゃ知ってますよ。だって私中国出身ですもん」
自慢げに自身の出身を言い放つ美鈴。さっきまでの泣き顔が嘘みたいに満面の笑みとなっている。
「でも珍しいですよねぇ。たしか北斗神拳って言ったら時の皇帝に禁じ手と定められてた筈なのに。てっきりもう使う人もいなくなって滅びちゃったとばかり思ってましたよ」
「一子相伝の暗殺拳故に人前には余りでないのは当然の事なのだろう。だが、世間が何と言おうと北斗神拳は今もこうして俺の拳に宿っている。これは紛れもない事実だ」
「何か共感持てますね。私も拳法の類を使いますから同じ境遇って感じがしてうれしいです」
拳法家同士話が合うと言うのだろうか。ケンシロウと話し合っている美鈴のとても楽しそうな顔と言ったら。
「で、本当にこの後どうするつもりなのよ?」
「はっ! そうでした!!」
すっかり忘れていたようだ。
「霊夢さん! さっきケンシロウさんと話してて気づいたんですけど、私がクビになったのにはきっと理由があると思うんです!」
「でしょうね。理由がなければクビにならないんでしょうし」
「はい、これはきっと【異変】に間違いありません! 絶対に異変のせいです!」
「・・・・・・はぁ?」
いきなり何を言い出すんだこいつは? と言う感じで霊夢は美鈴を見た。
「そうですよ! 絶対そうに違いない。でなかったらこんな真面目な門番をお嬢様達がクビにする筈がないんですから!」
「あのねぇ、あんた自分の今までの業務態度を見てそれで良く真面目って言葉が出て来るわね。普通出てこないわよそんな言葉」
「こうなったら異変解決あるのみです! 此処は私たち3人一致団結して異変解決に乗り出しましょう!」
「3人・・・私も入ってるの?」
唐突に異変解決のメンバーに入れられてしまった霊夢とケンシロウ。一人ノリノリな美鈴。そんな光景
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