第6話 ケンシロウ起つ、幻想郷を救うのは俺の拳だ!!
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だかなり余っているので他に買い揃えられそうな家財道具を揃えておこうとしていたのだ。
「それじゃケン。買い物に付き合ってちょうだい」
「分かった」
二つ返事で承諾するケン。そんな訳で霊夢とケンの二人は早速人里に赴き家財道具一式を買い揃える事となった。一言で家財道具と言っても様々ある。
調理器具に着物を入れるタンスだったりちゃぶ台だったり入浴セットect・・・
とまぁ、こんな具合でいざ買おうとなると結構な散財になりそうだった。
「う〜ん、勇んで出て来たは良いけど・・・普通に買ってたんじゃ足が出ちゃうわねぇ・・・かと言って私そんなに人里で顔を知られてる訳じゃないし、コネとかもないし・・・でもなぁ〜〜」
折角手に入ったあぶく銭をこんな事に使って良い物かと唐突に悩みだす貧乏巫女。彼女の本心としては折角労せず手に入れたこの大金を使って有意義に過ごしたいと画策していたようだが、家財道具分の負債がどうしても彼女自身としては納得がいかないらしい。
「どうしたんだ霊夢? 買い物はしないのか」
「ちょっと待って! 今私人生最大の悩みに直面してるんだから」
「ふむぅ・・・俺には良く分からん悩みだ」
霊夢の悩みはケンシロウにはいまいち分からない悩みだった。彼自身家財道具の利便性は知ってはいるがそれほどこだわっていると言う訳ではないし第一霊夢ほど金銭面でうるさくはない。寧ろ疎いほうだ。
その証拠に募金箱に迷わず全額投資したり困ってる人に有り金全部渡してしまう事も度々あったりする。
「だぁぁ! もう止め止め! 悩んでたらお腹空いてきたわ! 丁度お昼時だし、近くの茶店に行って団子でも食べながら考えるわ」
「家財道具では悩むのに団子は即決なのだな」
「うっさい! 私は自分のお腹には正直なのよ」
女はスイーツには弱い生き物なのだ。そんな訳で家財道具の買い物を一旦中断して近くの茶店に入る事となった。
正午を過ぎて丁度おやつ時だったが為か店内は意外と人が多く入っており座る席を探すだけでも結構苦労しそうだ。
「やっぱこの時間は混んでるわねぇ。どっかで相席でも出来れば良いんだけど・・・・・・ん?」
ふと、店内を見回していた霊夢は妙な物を見つけた。いや、正確には妙な物と言うよりは一応見慣れた者と言った方が正しいのだが。
それは、店の最奥に位置するテーブルに座っている客の事だった。
和服の客が大半を占めている中、その客だけが一人異様ないでたちをしていたので尚の事霊夢の目には目立って見えてしまったのだ。
しかも、その目立った服装に見覚えがあった。
緑を基調とした古風なチャイナ風の服装。動きやすさを強調したかの様なダボダボな作りの服。そして赤いロングの髪。
「あんた・・・もしかして美鈴?」
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