第26話『魔術VS.蹴球』
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!?」
強烈な一撃が腹にめり込み、思わず膝をつく。
これが女子の攻撃なのか?と思わせる程、その一撃は重いものであった。
「目の眩みは?」と疑問を持った伸太郎だったが、莉奈の顔を見上げてそれは解決された。
「ゴーグルか…」
「ピンポーン♪」
目くらましを使ったあの一瞬。あの一瞬に彼女はゴーグルをかけていたのだ。
その反射神経と行動力には驚く他ない。
お腹を抑えて立ち上がることもままならない伸太郎は、苦痛で歪んだ表情で、不敵な笑みを浮かべる莉奈を見上げることしかできなかった。
*
「そらっ!!」
「はぁっ!!」
大地が蹴ったボールを晴登が止める・・・それはさっきまでの様子。
先程の閃光弾…、実はそれはサッカー部が部活戦争用に製作した特別なアイテムだった。
それによって目を眩まされた晴登だったが、風を無闇に放ち、大地の攻撃を何とか凌いでいた。
そして現在彼らは、まるでキャッチボールをするかのように互いに1つのボールを放っていた。
大地が必死になってシュートを放ち、晴登がそれをコッソリ魔術で打ち返す。
その行動は、もはや卓球やテニスといった違う部活の様子であった。
「そろそろ手を動かすのを止めてくんねぇかな?」
「そっちこそ足を」
二人は睨み合いを続ける。まるで火花が出るかのように。しかも彼らはジリジリと自分らの距離を詰めていった。
そして遂にボールが大地の足に止まった時、晴登と大地は互いに残り1mまで近づいていた。
「これだけ近けりゃ逃げれねぇぞ?」
「お互い様にな」
二人は覚悟を決め、自分らの最高の技を放った。
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