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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第26話『魔術VS.蹴球』
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!?」


強烈な一撃が腹にめり込み、思わず膝をつく。
これが女子の攻撃なのか?と思わせる程、その一撃は重いものであった。
「目の眩みは?」と疑問を持った伸太郎だったが、莉奈の顔を見上げてそれは解決された。


「ゴーグルか…」

「ピンポーン♪」


目くらましを使ったあの一瞬。あの一瞬に彼女はゴーグルをかけていたのだ。
その反射神経と行動力には驚く他ない。

お腹を抑えて立ち上がることもままならない伸太郎は、苦痛で歪んだ表情で、不敵な笑みを浮かべる莉奈を見上げることしかできなかった。







「そらっ!!」

「はぁっ!!」


大地が蹴ったボールを晴登が止める・・・それはさっきまでの様子。
先程の閃光弾…、実はそれはサッカー部が部活戦争用に製作した特別なアイテムだった。
それによって目を眩まされた晴登だったが、風を無闇に放ち、大地の攻撃を何とか凌いでいた。

そして現在彼らは、まるでキャッチボールをするかのように互いに1つのボールを放っていた。
大地が必死になってシュートを放ち、晴登がそれをコッソリ魔術で打ち返す。
その行動は、もはや卓球やテニスといった違う部活の様子であった。


「そろそろ手を動かすのを止めてくんねぇかな?」

「そっちこそ足を」


二人は睨み合いを続ける。まるで火花が出るかのように。しかも彼らはジリジリと自分らの距離を詰めていった。


そして遂にボールが大地の足に止まった時、晴登と大地は互いに残り1mまで近づいていた。


「これだけ近けりゃ逃げれねぇぞ?」

「お互い様にな」


二人は覚悟を決め、自分らの最高の技を放った。


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