何あれ?
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思わずそんな言葉が漏れてしまった。だが、このような反応をしているのは俺だけではない。他のチームの人たちもみんなどのような競技なのか予想ができないようで、ざわついている。
「これはあれだね、ドローイングだから絵を見てお題を答えるんでしょ」
すると、ソフィアがボードに書かれた文字を見ながら冷静にそう告げる。ドローイングって絵描きって意味なんだ、初めて知ったよ。
『予選で行います【ドローイングクイズ】は、こちらの魔水晶ビジョンに映し出される絵を見て、それが何の絵なのかを当ててもらいます!!』
ズバリソフィアの予想的中!!まだ予選が始まってすらいないのに、いきなり助っ人としての力を発揮する彼女に拍手を送ったりしている。
『解答権は各チーム一回!!間違えたらその瞬間即失格となります!!
早押しで上位八チームが決勝トーナメントに進出となります!!そして決勝トーナメントの対戦表はこうなっております!!』
一位vs.八位
四位vs.五位
二位vs.七位
三位vs.六位
「予選の通過順に対戦相手が決まるのか」
早く抜ければ抜けるほど、予選順位の低いチームと当たることができる。低いチームが弱いとは限らないけど、それしか基準がないんだし、早めに抜けるに越したことはないだろう。
『どのチームが抜けたかは決勝トーナメントになってからのお楽しみ!!皆さん予選からベストを尽くして頑張ってください!!』
どこが予選を通過したのかわからない・・・つまり、見た感じあそこは弱そうだからこの順位を狙おうというのを防ぐルールかな?色々と考えてるんだね、運営側も。
『絵を描いてくれるのは、マーガレット町長にお願いしております!!町長、お願いします』
『うむ』
司会の人からペンを受け取るお髭の人。だが、彼の姿を見た瞬間会場が静まり返った。
「町長が描くのかよ・・・」
「泥仕合になりそうだね・・・」
「「「??」」」
険しい表情の彼ら。何がそんなに不安なんだろうか?さっぱりわからん。
『それでは、予選競技【ドローイングクイズ】を開始いたします!!』
その声と同時に、競技名が書かれていた魔水晶ビジョンに白いボードが映し出される。そして、それに少しずつ絵が描かれていくのだが・・・
「はっ!?」
「何あれ!?」
「ひ・・・人・・・?」
描かれていくそれを見て、俺たちは思わず目を見開く。だってあまりにもその絵が下手で、何を描いているのかよくわからないのだから。
「町長絵画を買うのが趣味なんだけどさ・・・」
「描くのはからっきしなんだよね・・・」
初めから町長さんが目を描くのが下手なのを知っていたレオンたちは苦笑いしながらそう言う。泥試合
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