機動戦艦ナデシコ
1423話
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はシャドウミラー代表だ。
少しでもこちらに利益をもたらすように動く義務がある。
まぁ、それと同様に相手から毟り取り過ぎると恨まれるので、その辺の見極めもしないといけないんだが。
『私達の動きが失敗すれば、シャドウミラーにとっても痛いのでは? そもそも、それが目的で木連までやって来たのでしょう?』
「まぁ、それは事実だな。けど正直なところを言わせて貰えば、シャドウミラーがその気になれば木連を制圧するのは難しくない。それどころか、木連そのものを消滅させる事すら可能だろう」
『……』
俺の言葉に白鳥と秋山、高杉がそれぞれ厳しい表情を浮かべる。
実際、本気でそれをやるつもりならそれ程難しい話ではない。
フレイヤ辺りを使えば、都市艦とかは一発で消滅するだろうし。
「おいっ、アクセル! それはちょ……」
何かを言おうとしたヤマダだったが、エリナに鎮圧される。一応、仮にもヤマダは軍事訓練を受けてきた男なんだが……ネルガル会長秘書、恐るべし。
神楽坂、桜咲、近衛の3人は特に何か行動を起こしてはいない。
まぁ、少しだけ俺を責めるような視線が向けられてるが……その程度で終わってるんだから、まだマシだろう。
シャドウミラーの一員としての自覚があるからこその行動といったところか。
「それで? どんな利益がある?」
『……アクセル代表は何を希望しているのですか? それを教えてくれないとこちらとしてもそれに対応出来ませんが?』
なるほど、そう来るか。まさか遠回しに聞いてくるじゃなくて、真っ正直に聞いてくるとは思わなかった。
けど、そうなればこっちとしても話が早い。
「お前達が行動を起こせば、当然草壁も行動を起こすな? その時にまず草壁が確保するのは何だと思う?」
『それは……やはり戦力では? 自分で言うのもなんですが、優人部隊というのは木連の最精鋭です。そんな私達を相手にする以上は草壁中将も戦力を確保する必要があります』
「正解だ。それに関しては俺も異論がない。さて、問題だ。その戦力は当然戦えば消耗する。それは、木連の軍人同士であっても……いや、だからこそと言うべきか、お互いに消耗していくだろう。すると、当然消耗した戦力を新たに生み出す必要がある」
ここまで言うと、向こうも俺が何を言いたいのか理解したのだろう。視線を鋭くしてくる。
『そう言えば……以前にも虫型戦闘機の生産プラントを要望してましたね』
「正確には違うが……まぁ、そうだな」
以前……あの笠の男が俺を襲撃した件で草壁に俺達が要求したのは、カトンボ、ヤンマ、チューリップの生産プラントだった。
だが草壁がこちらに渡してもいいと言ってきたのは、白鳥が口にした虫型戦闘機……バッタの生産プラント。
俺達にとってバッ
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