機動戦艦ナデシコ
1423話
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から得ていたのか?
まぁ、シャドウミラーの宝とも言えるキブツがあるならまだしも、ここで資源を得る方法と言ったら木星の周辺にある小惑星帯から得るくらいしかない。
……ああ、いや。木星の大気からヘリウムとかは回収出来るか。
ともあれ、それを含めて木連の資源が乏しいのは事実だ。
その資源の足りない部分をクリムゾングループから受け取っていたとすれば?
どうやって木連に資源を渡していたのかというのは、チューリップの存在を考えれば悩む必要もないだろう。人間を転移させる事は不可能だが、物質の類は全く問題なく転移出来るというのは、これまでの実績が示しているのだから。
俺達シャドウミラーが木連と取引をしているのは、あくまでも食料だけだ。
もしシャドウミラーと資源の取引を行っていれば……そう考えれば、話は分からないでもないが、今更だろう。
「それで、お前達はどうするつもりなんだ? 以前から何度も言っていたと思うが、これから草壁が向かおうとしているのは破滅への道だぞ?」
『……分かっています。正直、今でも草壁中将に反旗を翻すというのはいい思いはしません。ですが……木連そのものがアクセル代表が言うように破滅へと向かっているのであれば、それを止める必要があるでしょう』
「よく言った」
これまで、何だかんだと明確に言葉には出さなかった言葉を、白鳥は今口にした。
勿論俺もそれを許容してきてはいたのだが。
俺達に言わされて反乱を……革命を実行するのではなく、あくまでも自分達の意思で革命を起こす事が重要なのだ。
「それで、人数はどうなっている? まさか、お前達3人だけでやるという訳にはいかないだろ?」
『……はい。どうしたって手がたりません。私や源八朗が率いている優人部隊の者達にも声を掛けるつもりですが、草壁中将を慕っている者も多い以上、そう簡単に戦力を確保出来ません。そこで、アクセル代表にお願いがあるのですが』
「何だ? こっちも木連で騒動が起きるのなら色々とやっておきたい事はあるんだ。それが何なのかは言えないが……」
その言葉に、白鳥は寧ろ納得の表情を浮かべる。
俺達だけで木連を倒すのはそう難しい話ではない。だが、それを知った上で白鳥達を焚きつけてきたのには相応の理由があると、そう理解した為だろう。
『それを承知の上でのお願いです。このままだと、シャドウミラーにとってもあまり面白くない展開になりますので、そちらにとっても利益はあるかと』
「へぇ」
白鳥がここまで言うのであれば、恐らくブラフという訳ではなく、本当に何らかの意味があるのだろう。
それを理解しただけに、興味深い気持ちを抱く。
現状で何を俺達に願うのか、と。
戦力を貸して欲しいと言ってくるのか? それはありかもしれないが、白鳥
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