第132話
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「しょ、承知しました……!」
ディーター大統領の指示に頷いた警備員は慌てた様子で部屋を出て行った。
「青い”壁”が……」
一方結界が消える様子を別室で見ていたシズクは不安そうな表情をし
「………心配は無用だ。お前に害が及ぶ事はないから安心するといい。」
シズクの側で見ていたアリオスは口元に笑みを浮かべて言った。
「っ……!わ、私のことよりお父さんの方が……!絶対にヴァイスハイトさん達、お父さんを許さないよ………!……どうして……どうしてこんなことに……!お母さんだってきっと……哀しんでるはずだよ………!」
その時シズクはアリオスに抱き付いて涙を流して声を上げた。
「……そうだな。サヤがいればきっと……困った顔で説教されただろう。―――シズク。お前に一つ、頼みたいことがある。」
シズクの言葉を聞いたアリオスは静かな笑みを浮かべて言った後、真剣な表情でシズクを見つめて言った。
「………………………」
一方結界が消える様子をキーアは悲しそうな表情で屋上から見つめていた。
「フフ……してやられましわね。」
その時マリアベルがキーアに近づいてきた。
「ベル………ディーターが捜してるみたいだけど行かなくてもいいの?」
「うふふ、お父様にはもう少し焦っていただきましょう。やはり”鐘”の共鳴がないと”結界”の展開は難しいですか?」
「……うん、今のままだと。あの子達は動けるけど”空”の力は使えないかな……―――ロイド達、来るよ。」
「フフ、困りましたわね。これでは予定通り動くしかなくなってしまいますわ。”彼”のプラン通りに。」
キーアの話を聞いたマリアベルは口元に笑みを浮かべて言った後怪しげな笑みを浮かべ
「…………………」
キーアは黙り込んでいた。
「全てはキーアさん次第……わたくし達は従うだけです。ここで降りるか――――それとも”全てを叶えるか”。そろそろ選ぶ時ですわよ?」
「…………うん。最初から、他に道が無いのはキーアにもわかってたから……ロイドやエリィ、ティオやランディ、シズクやみんなのためにも………―――きっと全てを叶えてみせる。」
そしてマリアベルに尋ねられたキーアは考え込んだ後微笑みながら答えた。
〜同時刻・メルカバ伍号機・ブリッジ〜
「それじゃあ次は最後の戦いの時に来るね。」
一方その頃”未来のミント”は”現代のミント”に言い
「うん。」
未来の自分の言葉にミントは頷き
「エターナルソードよ、力を貸して!!」
ミントは剣で空間を斬って空間の中に入って消えた!
「あはは………それにしてもまさかこんな事になるなんてね……」
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