第132話
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…”槍の聖女”が当時忠誠を誓っていたのは確か”獅子戦役”を終わらせ、即位した当時の皇帝―――”獅子心皇帝”ドライケルスだったはずだよ。」
「という事はドライケルス皇帝が”槍の聖女”の存在を危ぶんだという事か………」
ワジの話を聞いたロイドは考え込み
「恐らくそうでしょうね………当時の民の支持はドライケルス皇帝とリアンヌ・サンドロットにわけられていたという諸説だったし……」
エリィは重々しい様子を纏って呟き
「ま、要するにそのドライケルスって奴はリアンヌを利用するだけ利用して、自分の地位が危なくなると気付いて、排除しようとしたのね。」
カーリアンは目を伏せて言った。
「しかしまあ、あんなとんでもない力の持ち主があの”英雄王”達と組んだら”盟主”とやらもたまったもんじゃねえだろ?」
「た、確かにそうね………」
そして口元に笑みを浮かべて言ったランディの言葉を聞いたエリィは冷や汗かいて苦笑し
「というか今後メンフィルにはシルフィアさん……いえ、リアンヌさんまで力を貸すという事になりましたね。」
「た、ただでさえ強者揃いなのに………そこに彼女まで加わってしまったら、誰もメンフィルを止められない気がするのですが……」
「た、確かにそうだな……」
「フフ、少なくともこの世界では絶対無理でしょうね♪」
ティオは静かな表情で呟き、リーシャは表情を引き攣らせ、リーシャの言葉にロイドは苦笑しながら頷き、カーリアンは不敵な笑みを浮かべて言い
(やれやれ………まさかこんなあっけない形で”身喰らう蛇”が終わるなんてね………)
ワジは心の中で溜息を吐いた。
「――――いずれにしても彼女もクロスベルから去ってしまった。”結社”の事は頭の隅に置いて、私達の問題に集中しましょう。」
「ああ……そうだな。より――――鐘の共鳴を止めよう。上手く行けばクロスベル市の”結界”を解除できるはずだ。」
その後ロイド達は協力して大鐘を押さえて共鳴を止めた。するとクロスベル市を覆っていた結界は全て消えた!
「―――こちらダドリー。”結界”の消滅を確認した。これより教会艇へのコンタクトを試みる。」
結界が消える様子を物陰から見ていたダドリーは誰かと通信をしていた。一方結界が消えた報せはディーター大統領の耳にも入った。
〜オルキスタワー〜
「”結界”が消滅しただと!?くっ………”結社”の連中も不甲斐ない。こうなったら残りの”神機”を都市防衛に回して、”赤い星座”の猟兵達の全戦力も防衛に回すか………―――国防長官を呼べ!ベルとシグムントもだ!!」
報せを聞いたディーター大統領は拳で机を叩いた後怒りの表情で声を上げ
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