第131話
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「――――我が名はリアンヌ・ルーハンス・サンドロット。今日よりこの名を名乗り、この身に宿る前より仕えた我が主――――リウイ・マーシルンとイリーナ・マーシルンに再び我が槍を捧げるつもりです。」
するとその時アリアンロード―――リアンヌは改めて名乗った!
「へ………」
「リ、リウイお義兄様とお姉様に忠誠を誓うってまさか………」
「……よく事情はわからないけどつまり”結社”を抜けてメンフィルに所属するという訳かい?」
リアンヌの答えを聞いたロイドは呆け、エリィは信じられない表情をし、ワジは驚きの表情で尋ねた。
「ええ。――――フフ、それにしてもよく私の事がわかりましたね?カーリアン殿。」
「そりゃ”影の国”の件を知っている上、貴女と貴女が教えたリフィアだけしか使えない魔術――――”エクスピアシオン”まで使ったのなら、さすがに私でもわかるわよ〜。」
リアンヌに見つめられたカーリアンは苦笑し
「まさか本当にシルフィアさんだったなんて………」
ティオは驚きの表情で呟いた。
「あ、あの………そのシルフィアという方は何者なのですか?」
その時リーシャはエリィに尋ね
「……シルフィア・ルーハンスの名前はメンフィルでは有名よ。何故なら――――」
尋ねられたエリィはロイドやリーシャ達に説明した。
「あ、あのリフィア殿下のもう一人の祖母にして現メンフィル皇帝の母……!?」
説明を聞いたロイドは信じられない表情でリアンヌを見つめ
「”メンフィルの守護神”って………オイオイオイッ!それなら何で俺達と敵対したんだよ!?メンフィルの関係者なら俺達と戦う必要なんて全然なかっただろうが!?」
「それについてかなり疑問に思っていました。自らの命を犠牲にしてまでリウイ陛下達に忠誠を誓っていた貴女が何ですぐに”結社”を抜けなかったのですか?」
ランディは呆けた後疲れた表情で指摘し、ティオは頷いた後真剣な表情で尋ねた。
「―――それは”私”の意識が覚醒するまで思っていたリアンヌ―――いえ、アリアンロードは”盟主”に”騎士”として忠誠を誓っていました。いくら私が生まれ変わったとはいえ”主”に誓った忠誠を裏切るのは騎士として恥ずべき事。なので今まで世話になった”盟主”への義理――――つまり貴方達と敵対し、御子殿から頼まれた件を完遂するつもりでしたので。……おかげさまで私の”盟主”への義理は果たせ、ようやく陛下達の元に参上できます。」
「フウ……貴女らしいわね。」
「とてつもない高潔な精神の持ち主ですね………」
リアンヌの説明を聞いたカーリアンは溜息を吐き、リーシャは驚きの表情でリアンヌを見つめた。
「………………………あ、あの。アリアンロード
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