第35話
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為に遊撃士稼業をしばらくの間休業してもらった上、その対価に対する”報酬”も私にとっては容易な内容だったしね。」
「”報酬”……レンは一体何を要求したの?レンの事だから、ミラじゃないと思うけど。」
「それは帝国で武の双璧をなす流派の片方――――”アルゼイド流”の剣技を指導してもらう事さ。」
「ええっ!?それじゃあレンが”アルゼイド流”の剣技を扱えるのは……!」
「まさか……殿下が父上にレンに”アルゼイド流”の剣技を教えるように手配なされたのですか!?」
フィーの疑問に答えたオリヴァルト皇子の話を聞いてある事に気づいたエリオットは驚いてラウラを見つめ、ラウラは驚きの表情で訊ねた。
「ああ。今年の2月前半あたりに子爵は1週間くらいレグラムを留守にしただろう?その時に彼女は子爵から”アルゼイド流”の剣技を指導してもらったのさ。」
「確かにそのくらいの時期に父上はレグラムを留守にしましたが……―――!?殿下、まさかレンはたった1週間で父上から”アルゼイド流”の”免許皆伝”を認めてもらえたんですか!?」
「あ………!」
「……確かに殿下の話だとそうとしか思えないな。」
オリヴァルト皇子の説明を聞いて困惑の表情をしていたラウラだったがある事に気づくと血相を変え、ラウラの推測を聞いたアリサは声を上げ、ガイウスは静かな表情で呟いた。
「ああ、信じられない事だがその通りだ。しかも子爵曰くレン君の才能もそうだが彼女の振るう”剣”は、自分の弟子達の中で最も才能があるオーレリア将軍よりも遥かに上で、レン君が”本気”になればオーレリア将軍を上回る事は確実だろうと言っていたね。」
「馬鹿な!?あの”黄金の羅刹”を上回るだと!?」
「”領邦軍の英雄”と謳われているあのオーレリア将軍よりレンの方が強いなんて……!」
「その……オーレリア将軍という方は一体何者なのですか?」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたユーシスとエリオットが驚いている中、ある人物の事が気になったエマはリィン達に訊ねた。
「オーレリア将軍……通称―――”黄金の羅刹”。伯爵家の当主にして女性ながらラマール領邦軍の総司令を務める人物……信じ難いことに――”アルゼイド流”と”ヴァンダール流”の二大流派を修めているらしい。」
「そ、そんな凄まじい方よりもレンさんの方が強いなんて…………」
「ふふ、お兄様からレンさんの話は窺っていましたが会えなくて本当に残念ですわ。」
リィンの答えを聞いたエリゼは信じられない表情をし、アルフィン皇女は若干残念そうな表情をした。
「才能はわかるけど、レンが振るう”剣”はあの”黄金の羅刹”より上ってどういう意味なの?」
「ハハ、さすがにそれについては私もわからない
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