第35話
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いるぞ。」
「色々な意味でレンは凄いな………」
「ああ……しかも”特例”で認めてもらってまで遊撃士になったのに、何故トールズに入学したんだろうな……?」
「それについてはわたしも前々から疑問に思っていた。ぶっちゃけ、士官学院で学ぶ勉強なんてレンにとっては無意味だし。」
「フィーちゃん、さすがにそれは言い過ぎですよ。」
我に返って疲れた表情で呟いたマキアスにユーシスは鼻を鳴らして指摘し、呆けた表情で呟いたガイウスの言葉に頷いたリィンは考え込み、ジト目で呟いたフィーの推測を聞いたエマは不安そうな表情で指摘した。
「いや、フィー君の言う通りレン君にとっては実際士官学院で学ぶ事はない……というかむしろ教える側だと思うよ。確か彼女は博士号をいくつか持っているという話も聞いた事があるしね。」
「は、博士号!?」
「しかも一つではなく複数持っているのですか……」
「それ程の才を持ちながら遊撃士をやっている事といい、奴が何を考えているのかますますわからんな………」
オリヴァルト皇子の話を聞いたマキアスは驚き、エマは表情を引き攣らせて呟き、ユーシスは信じられない表情で考え込んでいた。
「……その事についてだが。彼女が遊撃士をやっている事についての彼女の真意はわからないが、彼女が士官学院に入学した理由は私の”依頼”だからなんだ。」
「へ…………」
「殿下の”依頼”、ですか?」
「一体何故そのような依頼を………」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたエリオットは呆け、リィンは不思議そうな表情をし、ラウラは戸惑いの表情でオリヴァルト皇子を見つめた。
「この帝国の新たなる”風”になる事を期待している君達が様々な才能に溢れる彼女と共にいる事によって刺激されてそれぞれの才能を伸ばしたり自分達に秘められている才能に気づき、そして君達と同じ立場でありながら既に”一人前の社会人”としての経験もある彼女から色々学んで欲しいと思い、トールズのZ組に入学するように依頼したのさ。」
「レンちゃんがトールズに留学したのはそのような理由があったのですか………」
「………我々の為にそこまでして頂き、誠にありがとうございます。」
オリヴァルト皇子の説明を聞いたエマは驚き、ユーシスは会釈をした。
「”一人前の社会人”か………確かにオレ達はまだ”学生”である事に対して、既に遊撃士として活動しているレンは”一人前の社会人”だな………」
「う、う〜ん……徹底した秘密主義のあの娘が本当に私達の知りたい事を教えてくれるのかしらね……?」
ガイウスは考え込み、アリサは苦笑しながら自身の疑問を口にした。
「フフ、それは君達次第だろうね。彼女には本当に感謝しているよ。私の依頼の
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