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英雄伝説〜菫の軌跡〜(閃篇)
第35話
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た表情で肩を落とした。

「フフ……先程の話を聞いていたらわかると思うが”Ms.L”は怒らせたら冗談抜きで”どんな相手でも”破滅に追いやる事ができる程のとんでもない存在だけど、慈悲深い所もあってね。毎月数千億ミラを稼いでいる彼女は毎月数百億ミラという莫大な金額の寄付金を遊撃士協会本部と七耀教会に寄付しているとの事だ。」

「ま、毎月数百億ミラの寄付金!?」

「とてつもない金額だな………」

「しかも毎月数千億ミラも稼ぐ事自体も凄まじいな……」

「一体何の為にその二つの組織に莫大な金額の寄付をし続けているのですか?」

オリヴァルト皇子の話を聞いたエリオットは驚き、ガイウスとラウラは目を丸くし、エマは戸惑いの表情で訊ねた。

「七耀教会は孤児院と言った福音施設等も経営しているからね。彼女と親しいレン君の話によるとそう言った施設にお世話になっている人々の為に寄付し続けているとの事だよ。」

「な、なるほど………あれ?でも、何で遊撃士協会まで……って、もしかしてレンが遊撃士だからですか!?」

オリヴァルト皇子の推測に納得した様子でいたマキアスはある事に気づき、信じられない表情で訊ねた。



「フッ、レン君曰くそれについては『”Ms.L”のみぞが知るよ♪』、だとの事だ。」

そしてレンの口調を真似たオリヴァルト皇子の答えを聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ

「まあ、そう言う訳で”Ms.L”自身様々な企業のトップや一部の上層部達に加えて遊撃士協会本部の幹部たちや七耀教会の教皇を始めとした上層部達とも繋がりがあるとの事さ。」

「七耀教会の教皇様達とも繋がりがあるのですか…………」

「レンの人脈同様、無茶苦茶だ………」

”Ms.L”の人脈の凄さにエリゼは驚き、マキアスは疲れた表情で呟いた。

「ちなみにだが、君達も知っての通りレン君は四種類の得物を扱いこなしているが……その内銃と魔導杖は”Ms.L”を通したオーダーメイド品で、ツァイス中央工房(ZCF)、ラインフォルト、ヴェルヌ、エプスタインの技術を組み込んだこの世に一つしかない武器だそうだよ。」

「ええっ!?どこも導力技術で超有名な企業ばかりじゃないですか!?」

「よりにもよってその4つの企業の技術を組み込んだオーダーメイド品って………道理で見た事が無い訳よ………価値にしたら、数百―――いえ、数千万ミラか、下手をすれば数億ミラになるでしょうね………」

オリヴァルト皇子の話を聞いたエリオットは驚き、疲れた表情で呟いたアリサの推測を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「す、数億ミラって……家も余裕で買えるじゃないか……」

「フン……家どころか”伯爵”クラスの総資産を上回って
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