第35話
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さんを拘束したアルバレア公爵が敗北を認める程の資産家なのですか……」
「と、とんでもなさすぎだろう……………」
(これで”Ms.L”がレンだと知ったら、色々な意味で更に驚くだろうね。)
オリヴァルト皇子の後に説明したユーシスの話を聞いたリィンは驚き、エマは呆け、マキアスは疲れた表情で呟き、リィン達同様驚いたり信じられない様子でいるクラスメイト達を見回したフィーは呆れた表情をしていた。
「”Ms.L”という人物は”ラインフォルトグループ”の取締役も兼ねているとアリサは言っていたが……一体どのような人物なのだ?」
「その…………私も会った事がないからわからないのよ。」
「へ……で、でもアリサって”ラインフォルトグループ”の会長の娘なんでしょう?会長の娘だったら、他の取締役と会える機会とかあるんじゃないの?」
ガイウスの質問に困った表情で答えたアリサの答えを聞いて目を丸くしたエリオットはアリサに訊ねた。
「確かに他の取締役達とは会った事はあるけど、”Ms.L”とだけは会った事がないわ。私も”Ms.L”の事は気になっていて母様やシャロンに何度か彼女に母様の娘として挨拶させてもらえる機会をくれるように頼んだ事もあるけど、二人とも”Ms.L”だけは絶対に会わせてくれなかったのよ………しかも取締役達が集まる重要な会議の時もいつも代理人を出席させて徹底的に自分の正体を隠していたそうだから他の取締役達も”Ms.L”の正体を知らなくて、”Ms.L”の正体を知っているのは母様と母様の秘書を務めているシャロンだけだと思うわ。」
「そのような謎があまりにも多すぎる人物ともレンは知り合いなのか………」
「ハハ……レンの謎を知ったはずなのに、謎が更に深まったような気がするな………」
アリサの説明を聞いたラウラは驚きの表情で呟き、リィンは苦笑していた。
「そう言えば……以前ルーレでイリーナ会長と出会った時イリーナ会長はレンと知り合いで、レンにその事を訊ねた時レンはある人物の”専属護衛”の仕事をしていて、その時に知り合ったと言っていたが……もしかしてその護衛した人物というのは”Ms.L”という人物の事ではないか?」
「あ…………」
その時ある事に気づいたガイウスの推測を聞いたリィンはイリーナ会長の言葉やレンの話を思い出した。
うふふ、士官学院に来る前のレンは”とある人物”の専属護衛みたいな仕事をしていてね。その人がイリーナおばさんとも知り合いのようだから、その関係で知り合いになったのよ♪
「フン、間違いないだろうな。」
「まさか”Ms.L”が関係していたなんて、夢にも思わなかったわよ……」
リィン同様かつての事を思い出したユーシスは鼻を鳴らし、アリサは疲れ
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