第3章:再会、繋がる絆
第58話「蘇る記憶と...」
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を望まれて、それを実行していた。
そんな司さんが、もし自分から望むのだとしたら...?
〈....私にはマスターの真意が全てわかる訳ではありません。〉
「...人の心なんて本人にしかわからないものだ。どんなに仲が良くても、それが家族でも、双子でも、実際の所本人にしかわからないからな。」
他人にできるのは、そんな本人から本当の気持ちを言ってもらうだけだ。
緋雪の...シュネーの時だって、僕は全てわかっていた訳じゃない。
「...司さんはジュエルシードを地球に転移させる事で、僕らに気づいてもらい、そのジュエルシードを使って救ってほしいと無意識の内に考えている。...そう思うのは都合がよすぎるかな?」
「...希望が持てるだけ十分よ。私も、そう思いたいし。」
「そうだよねー。マイナスに考えるより、プラスに考えた方がいいしね。」
〈私もその考えを推したいです。〉
都合のいい解釈なのには変わりないけど...まぁ、この考えで行くか。
〈....何はともあれ、他のジュエルシードを放置する訳にはいきません。私とて、転移した際、先程のような結界を展開し、暴走体が出現していたのですから。〉
「暴走...さっきのあれか?」
今思えば、色が違うとはいえ、あれは天巫女としての司さんの姿だった。
〈なぜマスターの姿を取ったのかは分かりません。...もしかすれば、他のジュエルシードも同じように、マスターの姿を取っているかもしれません。〉
「そうか...。」
シュラインにもなぜかは分からないらしい。
〈...ただ...。〉
「...?」
〈ただ、あの場所はマスターと私が出会った場所です。皆様が結界内で見たあの出来事は、もし私が会わなければ、起きていた事かもしれません。〉
「それって...。」
以前、何気なく司さんに魔法を使うようになった切っ掛けを聞いた事がある。
確か、その話でも場所は学校だったような...。
「...司さんの記憶を再現しているとか...?それで、“自分さえ〜”なんて考えを抱いてたから、あんな死ぬような場面に...。」
〈...可能性としてはありえます。...だとすればますます他のジュエルシードも...。〉
「再現されるモノによっては、面倒だな...。」
...どの道、ジュエルシードは危険だから回収しないとな。
クロノにも連絡して、協力してもらうか。...説明が面倒だが。
〈....マスター....。〉
「...?どうしたリヒト?」
聞くことは大体聞いたところで、リヒトが弱々しく話しかけてくる。
〈.....すみません。認識阻害が解けたと同時に気が付いたのですが.
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