暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第58話「蘇る記憶と...」
[6/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かしくない。
  以前、翠屋で司さんと緋雪に転生者ってばれた時、シュラインも聞いていただろうし。

「(...前世で互いによく知っている...?)」

  そして、“自分なんていなければいい”なんて転生した時から思う...。
  つまり、それは前世で死ぬまでにそう思うような出来事があったからだ。
  自分のせいで他人を不幸にした、危険な事に巻き込んだ。そのような出来事があれば、そう思うのも仕方がないだろう。

  ...そして、その条件に合う僕の知り合いと言ったら...!

「(っ...!そういう...事か...。)」

  そんな人物は、一人しかいない。
  だけど、あんなの一番の被害者なのは本人だろうが...!

「...理解した。シュラインがそこまで知っていたのには驚きだが。」

〈理解していただけで何よりです。〉

「...二人も協力してくれるか?」

「....例え一人ででも行くつもりでしょう?付き合うわよ。」

「司ちゃんを助けないとだしね。」

  椿と葵も、しっかり協力してくれるみたいだ。

〈...マスターを助けるには、マスターの心を救わなければなりません。〉

「...ああ。自分のせいで不幸になったと思い込んで、あそこまでの“負の感情”を溜め込んでいるんだからな...。」

  普通に助け出しても、自殺しかねない。

「司さんがいてくれたおかげで助けられた事、不幸から救われた人がいるっていう事を、しっかり伝えないとな...。」

「司は卑屈になりすぎなのよね...。」

  今思えば、司さんは常に一線引いた所から皆を見ていた。
  あれも、そういう卑屈な考えから来ていたのだろう...。
  司さんに助けられた人は学校にもたくさんいるというのに...。

「....ところで、どうしてシュラインはジュエルシードに?」

〈...本体はマスターの所にいます。私とて、天巫女に使われるデバイス。ジュエルシードに干渉する事ができます。それにより、人格をジュエルシードに移す事に成功しました。〉

  なるほど。これでジュエルシードになっているのは説明つくけど...。

〈...私の経緯を説明するべきですね。〉

「頼む。」

  色々と気になる所があるので、シュラインの話を聞く。
  どうやら、プリエールに向かう時には既に僕に可能性を賭けるのを決めていたらしい。
  そして、今までずっとジュエルシードに干渉し続け、ようやく人格を移す事に成功し、ジュエルシードの魔力を利用してここまで転移してきた...という事らしい。

〈大体はこんな所です。〉

「...改めて天巫女関連の異常さに驚いたわ...。」

「デバイスだけでも干渉できるなんて
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ