第3章:再会、繋がる絆
第58話「蘇る記憶と...」
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んがそう言っていた事を思い出す。
〈...はい。もし言ってしまえば、その時点でマスターは自分のせいだと思い、ジュエルシードが活性化してしまいますから。それと、実際私自身に異常はなかったので、敢えて言わなかったのです。〉
「でも、それでも言っておけばこんな事態には...。」
多分、言った時点で暴走するのだろう。それでも、今よりはマシなはず...。
〈...気づいた時には、手遅れだったのです。言っていれば、今よりもひどい事態になり、マスターは壊れてしまいます。〉
「...25個よりもひどい状態?」
〈はい。...私は、マスターの“負の感情”を分散させましたから。〉
“負の感情”を分散させた?いや、それでも...。
「...それでも25個の方が出力は上なんじゃ...。」
〈“出力は”...です。“負の感情”を一つのジュエルシードに集中させると、あっという間に皆様は“負の感情”に呑み込まれてしまいます。25個だったからこそ、あの程度で済んだのです。〉
...あれほどの脅威を、“あの程度”か....。
「...呑み込まれると、どうなるんだ...?」
〈...推測ですが、まず狂います。そして、全てを破壊しようとするか、自殺してしまいます。...どの道、助かる事はできません。〉
「なるほど...な...。」
そりゃあ、分散させた方がまだ可能性はあるな。
〈...それに、私は貴方に賭けているのです。〉
「僕に?」
〈はい。貴方なら、マスターを助けられると。〉
どうして僕に...?確かに助けるつもりではあるけど...。
〈...導きの王たる貴方なら、マスターを光へと導いてくれると、そう思いましたから。〉
「...待て、今、なんて言った....?」
“導きの王”...?それはつまり、導王という事だ。
...おかしい。僕ら以外記憶を封印して覚えていないはず...!
「まさか、シュライン...。」
〈...覚えています。過去の...緋雪様の死の真実を。〉
「だったら!なおさら...!」
どうして僕なんかに。そう言おうとして思い留まる。
...また、諦めて緋雪の二の舞にするつもりか?違うだろ?
「...っ、この際、覚えているのはいい。でも、どうすればいい?」
〈...貴方なら止めれると思った理由は、もう一つあります。それは、マスターは貴方の前世の事をよく知っているからです。同じく、貴方もマスターの前世を知っている。互いによく知っているからこそ、最も助けられる可能性が高いと、そう思ったからです。〉
「前世...だと...?」
前世..というか、転生云々の話が出てくるのはお
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