もしもトウカが敵対したら
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でもらわないといけないよね。悲しくって涙が出そうだけど……君たちには偉大なるあの方のために死んでもらう」
あれあれ、私ってば手元が狂っちゃってるのかな?ゼシカが放った渾身のルカニを躱したものの、まだ一人も殺せていないなんて。あれあれ。悲しすぎて涙がちょちょぎれそうだから?
さてと、魔法を披露はしようか!初めての魔法、ワクワクするなぁ!
「バイキルト!」
エルトが驚きでいっぱいの顔をした。ちゃんと発動したから?それより絶望してくれないと、悲しめないんだけど。
ていうか、魔力は借りれるにしても才能はそうはいかない。使えるってことは魔力はないくせに魔法の才能はあったってこと?それともラプソーン様のお力が素晴らしいから?
ま、いいや。
呆然として杖を取り落としそうなククールから殺そうと思ったけど後回しでいいや。だって回復どころか一歩も動けそうもない。それならより私の動きを知ってるエルトからのほうがいいだろうね。それか魔女のゼシカ?
ククールの前から跳躍し、横薙ぎ一閃でエルトとゼシカの首を刈ろうとする。エルトはやっぱりぎりぎり槍で受けきった。ゼシカ?あぁ……首から血を流して、瀕死かな。避けたみたい。避けきれてないから瀕死。でも殺せなかったのは私が未熟だから。
ヤンガスが腹をくくって私を止めようとしてくる。斧を振りかぶって私の動きを止めようって?そうはいかない。そうはさせないさ。だって止めるための動きで殺そうとしてないじゃないか、迷いがあるんだよ。
鉄板入りのブーツの底で斧を受け止めると、蹴り返しながらメラミ。ほぼゼロ距離から放たれた魔法をモロに食らったヤンガスは命に別状はないけどまぁ、怯むよね。発動が遅いメラゾーマだったらここまで瞬発力がないわけだし、我ながらいい判断。
「散れ」
ま、そんなに怯んじゃったら今まで倒してきた魔物みたいにスライスしちゃうんだけどね。横切り3回、輪切りってやつ。これで一人目だ。
エルトから回復してもらったらしいゼシカ対策にマホカンタ。必死で向かってきて、普段めったに使わない短剣を引き抜く前に今度こそきっちり首を切り裂き、胸を一突きして二人目。鮮血が飛び散って、肉片がべちゃっとそこらを汚すのが目立ってきたね。
うーん、ゼシカはヤンガスに比べて斬りごたえがないなぁ。体積の問題?でも死んでも可愛いね。ヤンガスは死んでも強そうだし。
涙を浮かべながら渾身の力で薙ぎ払ってきたエルトの攻撃をひょいと躱し、間髪入れずに雷光一閃突きが眼前に。いくら命中率が高いって言っても普通の攻撃より遥かに隙だらけの攻撃なんだから当たるはずもなく適当に避けて、なんとなく気まぐれで柄で思いっきり殴ってみた。
気絶したのかどうと倒れたエルト。……うーん、
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