もしもトウカが剣士さんじゃなかったら3
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それで充分信用できる言葉だと思うんだけどな。
「別に貴方は敬えなんて言わないよ。エルトだって旅の間はどう呼んでくれてくれたっていいんだけどね。職務中だし、どっちでもいいかって。罪悪感のない話し方をしてくれたらいい。……帰れたらそうはいかないけど」
「…………」
「何者って、言われても。ボク、剣が怖いんだ。剣というか刃物全般がさ。向けられるのも、向けるのも。だから殴り殺してるの。殴り殺せば怖くないし、手応えがある方が安心する。それだけさ」
だからさ。
「怖がってるのはボクの方。怖がらないでよ、ねぇ」
なんで最高ににっこり笑ったのに、ヤンガスは目を逸らしたんだろうなぁ。
その日から、ヤンガスは私にも敬語になった。さん付けで。なんでだろうなぁ。エルト、教えてくれる……って、どっか行っちゃった。
父上も母上もいないのに、気安く話してくれる人もいなくなっちゃった。早く、帰りたいな。
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