もしもトウカが剣士さんじゃなかったら
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。何よりも、刃が怖い。
「……使わなかったら」
そうだよ。刃を使わずに戦えばいい。私には魔法は使えないけど、なにか方法はあるはずだ。例えば……武道家、とか。
刃が怖いなら、刃を自ら使うのが身が切れそうな程に忌避感を募らせるのならば。素手で魔物を屠った方が余程いいんじゃないか?なんてとんでもない考えが浮かぶ。
疲れきってまともな思考が働いていない自覚はある。だけど、目を瞑って手に残る剣を振るう感覚から逃げよう逃げようと必死になっていくうち、それが名案に思えてきてしまったのだ。
「そうだ、殴り殺そう」
私は素敵なアイデアに笑顔になって、今度はベッドに大の字になって寝転んだ。なんだか、いい夢が見れそうに思えてきた。
これが。「拳士」トウカの旅立ちの物語である。
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